粒揃いのイケメンたち、全員個性的

まるでゲームのような異世界に転移してしまった社畜OLが、いろいろあってイケメンたちの好感度を稼がなければならなくなってしまった──というあらすじの本作品は、個性の強いイケメンたちが何よりの魅力だ
なにせ、攻略対象が十一名いるにも関わらず、脳内で引っ掛かりなく全員の名前とキャラクターが一致するのだ
イケメンたちのキャラが濃いこと以上に、まず数名を小出しにし、読者にしっかりと印象づけたあと、また別のイケメンを出す──というストーリーテリングの基本を忠実に守っていることが理由だろう
カクヨムで小説を漁っている諸兄であれば、ほんの四、五人程度の登場人物がわからなくなったり、個性のないキャラクターが一気に十人近く出てきて把握するのを諦めた経験は何度もあるはずだ
本作品には、それがない
実に驚異的なことだ
また、主人公の社畜OLのキャラクター造型も好感が持てるもので、ストレスなく物語を楽しめるのも魅力の一つと言えるだろう
レビュー当時はまだタイトルにある「サポートキャラに恋をした」段階まで行っていないので、何があればあの時成に恋をするのか更新を楽しみにしておこう
乙女ゲーに興味がなくとも面白いので、是非一読を

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