衝撃の本格将棋小説
- ★★★ Excellent!!!
カクヨムを見ていると面白い作品は数多くありますが、本作は面白いを超え、衝撃的でした。
本作は本格将棋小説らしく硬派な導入から始まります。
そのまま丁寧な第2話へと続き、その心地よい緊張感を高めつつ第3話へと繋がります。
筆者の巧みな表現力に導かれ読み進めると、主役2人の最終決戦はまさかの展開。
言葉選びのチョイスも光ります。
いい意味で読者を置き去りにする、予想不可能な自由自在なストーリーです。
ユーモラスで、ナンセンスで、精緻。他の方のレビューにもある『筒井康隆の再来』は、本作の魅力を実にうまく表現しています。
(2/20追記) なお、うちの奥さんに読ませたらドン引きしていた事を追加しておきます。