表題作 ランドリー
前の職場が建て替えする前に、夜の当番の度、呼び出されると通らなくてはならない廊下がありました。
私は、嫌すぎて大回りしていましたが。
あの頃を思い出すような、何が怖いとは説明しづらい恐怖を感じました。
最後のオチ。なんとも言えません。
サーチ
彼は知ってもらいたかったんでしょうか。
探してもらいたかったのか?
絹子さん
さゆり
すこし、心温まるお話。
ホラーなんだけど、読後さわやか。
幽霊なのに、さゆりの成長を感じました。
夜の転校生
好き。恩田陸好きは全員、はまること間違いなし。
あの、特に怖いこと書いてないのに不穏。
じわじわと、張り詰めていく緊張。
そして、種明かし。
種明かしが、もう!ホラー!
レイブン学園の魔女
男子校に伝わる魔女のうわさ。
怪しい用務員。
ニールとジャンユの、ほんのり危うい関係。
ミステリーホラーなんだけど、なんだかちょっと甘酸っぱい。
3月の金曜、午後3時
いいことでも、悪いことでも、自分の中に核のように凝り固まってしまって、別に大事にとっておきたくないのに、何度もそこにもどる。程度によってやっぱりPTSDになる人も。
教室の隅にいて、同じ空気を吸っていた気分になりました。
日常の息遣いや感覚が丁寧に綴られているので、無意識に実体験と重ね合わせるような感覚ーー一緒にみているかのような感じで読めます。
自在な切り口で、日常の歪みや恐怖、人間のおかしみ、温かさの描かれた作品、
ホラーですが、単なるホラーではありません。
ぜひ読んでほしいです。
日常のすぐ隣に口を開ける深淵を覗いてみませんか?
本作は、ランドリー室や残業中のオフィス、訪問介護といった私たちがよく知る風景から始まる短編集です。
最初は何の変哲もない日常なのに、ページをめくるごとにジワジワと違和感が侵食してくる感覚がたまりません!
特に、優しい言葉や安心感が一瞬で恐怖や切なさに反転するカタルシスがエグいです。
お化け屋敷というより、自分の部屋で一人で読むと後ろを振り返りたくなるようなリアルな怖さがあります。
サクッと読めるのに読後感は超濃厚。
極上のゾクゾクを味わいたい方に全力でおすすめします!
まず見るべきは細部です。
本作の作品たちはどれも、ディテールが突出しています。
どこかに、ありそうな。
でも、ないかも知れない。
そんな不思議な物語が集まっています。
物語の作りも奇妙です。
唐突で、衝動的に話が進行するのです。
前段と後段では別の話のようです。
理由は、その書き方にあると作者の方はコメントのなかで語っておられます。
展開が唐突ですが、不快ではない。
人物が常に新たな面を見せるが、それが新味となっている。
一気に読了すれば、不思議な納得のある読後感を味あわせてもらえます。
本作は、また連載中です。
これからどう展開するか、私にはまったくわかりません。
ただの何故かとても気になる部分が常にあるのです。
どうでしょう?
先の読めない読書、少し試してみませんか。
それは胸が躍るものになります。きっとね。