繊細で緻密な心情描写と詩的表現がとても素敵な作品でした。

後天性性転換症っていう設定が斬新でいて、かつ所謂TSモノのように『目が覚めたら女の子になってた』みたいな舐めた(過激)展開とは違い身体や心の変化を繊細に緻密に描かれていて良い意味でも苦しい意味でもとても共感が出来ました。

男だからこそ拓真と仲良く出来るという奏太君の思いとは裏腹に少しずつ身体は変化していって、病気の事も自身の気持ちも中々打ち明けられなくて──。
そこに輝帆さんへの後ろめたい気持ちも重なって、悩み事の三重苦みたいな状況の中で噂の種が拡がって、全てを諦めたくなった時に舞子先輩が助けてくれて。

色んな意味で先輩の彼女が強くあれるのは強くないと生きていけなかったから。
ままを引用は出来なかったのでこういうニュアンスの一文だったと思うんですけど、私ここが好きで酷く心に残ってて、強いから強いんじゃなくて強くあろうと努力してるから強いんだみたいな。
私、文書下手くそだな。
とにかくここ本当に好きでした。

何度も書きますが、本当に素晴らしい作品をありがとうございました。

いや、レビューとは……