変わる。変わらない。


わたしは、知ってた。
作者さまの視線、その優しさを。

だから、扇情的なタイトルで、あるいは主題で、わたしのような下世話な興味の煮凝りみたいなものを呼んでおいても、作者さまがけっきょく何をみせてくださるのかというのは、わたしは、わかっていた。

変わる。
変わらない。

ねえ、当たり前ってなんだろう。
あなたって、わたしって、どんな形をしているのか、ねえ、そのことを説明できる? 僕は、あたしは、俺はあたいはうちは、どんな色と匂いを当たり前に持っているんだろうね。

変わる。
変わる。

ねえ。
血の色があおであっても、あなたは愛してくださいますか。

その他のおすすめレビュー

壱単位さんの他のおすすめレビュー1,174