カクヨムコン10。

 ……今さらかい、なネタ。

 いいじゃないですか、自己総括する機会がなかなかつかめなかったんだから。


 本項書いている時点で、カクヨムコンには3回挑戦してきました。おかげさまで3回とも、短編は中間選考を通過してきましたが、長編が通過した経験はまだ一度もありません。

 ……こう書くとなんだか悔しいなあ。

 自分の書くものがカクヨムコン向けのカラーじゃないのかな、という気もしています。テーマとか文体とか構成とか、そういうものが。ありがたいことに応援してくださる方がいらっしゃるのですから、「つまらないんだろう」とは思いたくないっ。ちなみに自分で反省した範囲では、構成が一番気になっています。

 一方で、短編は、毎回どれかは中間選考に残るという、なかなかいい結果をいただいています(そこまでですが)。……カクヨムサイトに登録した当時のワタシは、「短編は自信がないのぉ~♡」などとほざいていた気がするのですが……皮肉なものだというか、変われば変わるものだというか、多少は成長できたのかというか。うーむ。

(いや、長編なら自信があるのかと聞かれると……💧)


 今回のカクヨムコンに挑戦した長編「学祭では静粛に!」ですが、当初から「話自体をごちゃごちゃさせて、伏線を散布しておいて、後半でがーっと回収する」というコンセプトを想定しておりました。本スジ、伏線、学祭という舞台装置の仕組み、事件の推移、伏線を埋め込むタイミング、読み手の方々に伏線を忘れていただくためのしょーもない漫才、などなどを、考えるのはめちゃめちゃ楽しかったです。とんでもなくメンドクサかったのは……それらの接合作業ですね。1本の小説につなげなきゃならない。前後の矛盾に気を付けないといけない。隠さなきゃいけないものは表に出しちゃいけない。表に出すものの出し方に注意しないといけない。これがメンドクサイ作業でした……ええ、もう。そして、登場人物同士の掛け合い漫才ばかりが、どういうわけかかなりの分量を占め、さすがにちょっと多いかと削る作業もまたメンドクサイものでした。

 が、書き上がったときの達成感はカクベツでしたね。今回のカクヨムコンは中間選考突破できなくてもいい、でもこれが書き上がったら、きっと自分は書き手として何かをつかむことができるはずだッ、まあ時期が時期だからカクヨムコンに出すだけ出してみよう。……こんな感じでカクヨムコンに参加したわけでございます。


 結果、やっぱり中間選考は突破できませんでしたが、例年ほどがっかりしなかったのも事実です(負け惜しみと言われるかもしれんのですが)。ミステリーは書けませんが、伏線をいろいろ作って仕込む、という作業をこれだけやったのは初めてで、誰にもわからないかもしれないけど自分は間違いなく書き手としてレベルがちょっとだけ上がったんだ、と実感できました。

 シリーズもの3作目にもかかわらず、前作を上回る評価もいただけました。だいたいシリーズものってどうしても、作を追うごとにちょっとずつ評価とかPVとか減少してしまうことが多いらしいですが。1本ずつ話が区切れている、連作長編みたいなスタイルだから、なのかな。


 そして何より、「おもしろかったよ」と応援してくださる方々がたくさん! やっぱり「書いてよかった」の実感はここからですね。嬉しいよう。流行のテンプレが書けなくてもいい。ミナキマサオは「これが書けたらおもしろいかなあ」と思えたものを書いていきたいと思います。

 皆さん、ありがとうございます。

 ミナキマサオ、がんばります。


 ……え? 上がった技量を活かせるかどうかは別の話デスヨ?(エエエ?)



「学祭では静粛に!」

↓ URL ↓

https://kakuyomu.jp/works/16818093084475493344

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