器物目線から見た人の人生は、とても切なく儚い
- ★★★ Excellent!!!
器物が意志を得れば、それは付喪神となるのでしょう。
この掌編集に登場する様々な付喪神たちは、彼らが寄り添う人々の人生を優しく見守ります。
それは何代にも渡っていたり、時には未来にまで至ったりします。
物言わぬ彼らが見つめ続ける人々の人生は、時に切なく、時に儚い。
それでも人生のパートナーの一人である彼らの優しい目線で見る人とは、とても価値ある存在に思えてきます。
読者の心に温かい余韻を残すこの掌編集。
是非とも一度手に取って見て下さい。