第一章・はじめての×××

1 出会いは嵐のように

第1話

えー。はいはい。


おっしゃるとおりですとも。





あたしはもうかなり長いことふくれっ面だった。



こういう時って、多分何を言っても無駄なんだ。


そんなことはわかっていた。



でも、黙ったままじゃ……あたしにだってプライドってものがある。



だけど、右から左と言葉がキャッチボールのように行き交って全く口を挟む余地がなかった。



だからあたしの眉間の皺は深くなるばかり。



「あーっはっはっ。マジかわいいんだけど」


「うけるー。なんのネタ~?」



人間誰だって、こんなことを言われたら頭にくるだろう。


たとえそれがどれだけ的を射ていたとしたって。

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