第3話
――翌日――
「今日は、私の番じゃないはずですっ!」
「うるせぇ。そっちの女が、もうダメなんだよ。
「お前が一番新入で元気なんだ。
「さぁ、来い!」
「イヤーーーッ!」
二人の
モブおじ達は、透明化で身を
「どうしたの? 後を追わないの?」
セシリーが
「先に行ってくれ。俺は、ここの子達を助けてから行く。あの様子じゃ、助けられるかどうか分からんが――」
「
「あんな状態なのに、助けられるのか?」
「当たり前じゃない……」
セシリーは、当たり前の事と言わんばかりの表情で返した。
――
「透明化ってやつは、やっぱり
「調子に乗ってると、足元すくわれるわよ」
「へいへい」
「ここが
「ああ」
モブおじは、大きな鍵から中を
「なっ! 何だ、あれはっ!」
*
「も、もうやめて下さい……」
「良いではないか。
少し大きめの薄暗い部屋。側面には大きな柱が何本か立っており、奥には
「こいつが、彼らの言う『
「もう
セシリーは、
「では、ご
そして、その
「んんっ!」
ソフィアは、目を見開き、涙を浮かべながら、苦悶の声を上げた。
モブおじは、目の前の光景に
その時だった。
「見たいなら、
――ば、バレてる!?
頭に響く
「透明になって姿を
モブおじ達は、覚悟を決め、目の前の扉を開けた。
「んんんんーっ!」
ソフィアは、モブおじ達を見付けると、首を横に振りながら何かを必死に訴えていた。
「その
その言葉を聞き、
「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!」
ソフィアは、咽ながら口から大量の白い
「何とも
「これでコヤツとの縁は切れた。そのチンケな体では、
ソフィアもモブおじ達が勝てぬ事を理解していたのか、近くにあったモブおじの首輪を抱え、大粒の涙を流していた。
モブおじは、怒りに身を
「ハ、ハ、ハ、ハ、ハー。
再び
ソフィアは、全てを
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