ゼロとイチの姫君
西暦3451年のネオ・ジャパン。
日照時間が極端に少なく、人口太陽によるわずかな日の光も人類が無秩序に乱立させた高層ビルによって意味を成さない世界。
日の光の代わりにけばけばしいネオンの光が満ちた退廃的な世界。
そんなネオ・ジャパンの首都ヤマトで小さな探偵事務所を営んでいる19歳の「エリカ・スドウ」
彼女はとある依頼によって、雑居ビルの中に住む一人の女性を訪ねていた。
同じく探偵業を営んでいると言うその女性の事務所に行ってみると、入り口には双子の美少女が。
その二人にいきなりキスされて戸惑うエリカだったが、罵詈雑言をぶつけながら中に入るとそこには刺激的な格好をした魅惑的な女性がしどけなくベッドに横たわっていた。
「マユキ」と名乗るつかみどころも無く、すきあらば双子の少女とじゃれあっているその女性に、堅物と言われているエリカは憤慨するが、依頼主の元に返ろうとすると「戻ったら、あなた死ぬよ」と。
マユキはその証拠に、とコンピュータから依頼主の情報を……盗聴していた内容を聞かせる。
なぜそんなのを……と驚くエリカにマユキは、自分はこの世界の全ての情報にアクセスできるのだ、と語る。
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2つ目のお墓は、濃厚な百合とサイバーパンクを書こうとして合えなく挫折したこの作品になります。
この作品、とにかく徹頭徹尾難しかった……
まず「暗闇と埃に満ちた、ネオンのけばけばしい光の世界」が書けそうで難しかった事。
そして、これは致命的だったのですが「世界のあらゆるプログラムにアクセスできる」と言う能力と、1話完結の物語、と言うのを書ききれなかった。
「ネオ・ジャパン」って言うネーミングもね……
サイバーパンクの世界観や色彩が大好きなことも合って、とにかく妥協できませんでした(汗)
でも、世界観とエリカちゃんとマユキさん、そして双子の美少女は気に入ってるので、何らかの形で出したいのですが……
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