大事なお知らせ

「フェルン、聞いてくれ。凄いことが起きたんだ」

「どうしたんですか、ヤマギシさん。なんか不敵な笑みですね。ゴブリンを大量に虐殺してきたー、とか言わないですよね」

「何言ってんだよフェルン、俺はそんな野蛮人じゃないよ。あ、マンビキ、マンビキだ!」


 王城内を歩いていると、マンビキが歩いていた。

 前のぼろっちぃ服と違って、今は真っ白くてかっちょいい軍服を着ている。


 でも出陣するときは、なぜか黒い服なんだよな。


 聞いても教えてくれないし。


「ん……何だお前か。どうした、嬉々として」

「めちゃくちゃ良いことあったんだよ! って、なんでそんな浮かない顔してるの?」

「あ、ああ昨晩ちょっと任務があってな……」


 マンビキは、思い出したくねえと何度もつぶやきながらうつむいていた。

 女ばかりの隊に入って大喜びしてたはずなのにな。


 えーと、そうだ。こういうときは話を聞いあげたほうがいいって、フェルンが言ってたんだ。

 成長してるな、俺!


「何でも聞くよ。俺に言ってみてよ」

「……ああ、でも話せないことが多くてな」

「具体的に言わなくてもいいじゃん」

「そうか……ええとな、魔物の大群に一人で突っ込んで、透明化がいつまで続くのか訓練させられたりな」

「へえ、楽しそう!」

「後は、とある国の王城に忍び込んで、機密情報を一人で盗み出してきたりな……」

「うわー、めっちゃおもろそう! 戦った!? いっぱい殺した!?」


 するとマンビキは、「もうお前には話さねえ」と言って離れていく。

 なんでだろう。何か悪いことしたかな?


 まあでも、いいか!


「フェルン、フェルン!」

「はい、おかえりなさい」

「実はさ、実は!」

「何でしょう」

「俺たち、すげえことしたらしいぜ!」

「……はい?」

「なんか、すげえらしい! ばーんって、どーん! そしてババーン!」

「ど、どういう意味ですか……?」

「わかんないけど、そんな感じ!」


 フェルンはもの凄く眉をひそめていた。

 けれども、ふっと表情を柔らかくする。


「よくわかりませんが、ヤマギシさんが嬉しそうなら私も嬉しいですよ」

「そうか、ありがとなフェルン!」


 やっぱりフェルンはいいやつだな!



 ――――――――


【三冠受賞】

カクヨムコンテスト10にて

『たった一人で前線を止めていた俺に「役立たずが」だって? もういい。俺は好き勝手に生きて可愛い嫁を探す旅に出させてもらう。~今度は敵国で英雄となって祖国に牙を剥きます~』


こちらの作品が、プロ作家賞・特別賞・ComicWalker漫画賞を頂きました!


 まさかのまさかですよ! いやー嬉しい。


 これもすべて、ヤマギシとフェルン、アルネとコーハイ、マンビキ、エリーナ、ボーリー、ランド騎士団長、メガネクン、巨剣のおかげな気がします(多いな)。


 連載追いかけてくれていた人、新しく見てくれた人、本当に感謝申し上げます。


 確約ではありませんが、順調にいけば、書籍でも漫画でもヤマギシの天然さが爆発してくれると思いますので、お楽しみにしていただけると幸いです。


 二章については、現在リアル仕事やほかの書籍化作業もありまして遅くなっていますが、もちろん更新予定ですのでお楽しみに。

 プロットを少しずつ書き溜めているので、またヤマギシとフェルンの物語を見せられると嬉しいです。


 感謝だけでは寂しいと思ったので、少しだけ書かせていただきました。


 改めて、本作品をお読みいただいた方、ありがとうございました!

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