陛下の癒やし係は、甘く溶かされ未来を紡ぐ。あと、忘れちゃ駄目のモフモフ

異能もちの陛下(狼属性)と訳あり薬師(魔女)による異世界恋愛譚の超新星が爆弾ですね。

作者様はもともと、漫画家を目指されていたとのことで、本当に読みやすい。
一話目から二人の関係性が分かり
(すがるしかない陛下と王族とは関わりたくない魔女さんの構図)
そこからは、ノンストップで、陛下の募る感情。過去に囚われたヒロインとのジレジレが最高なのです。

そして何より、モフモフです。
本編より引用します。



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「うみゃあっ!」

 だが、それに抗議の声を上げたのは、エルナの膝で寛いでいた蝙蝠の羽を持つ猫っぽい生き物だ。

 シャドラという魔法生物である(後略)

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どうですか?
いわゆる女性向け異世界恋愛ファンタジーでは、シリアス過ぎてハラハラしたり。時にヒロインが破天荒だったりしますが(それはそれで、もちろん素敵なのですが)

本作の魅力は、どこまでも抱える問題はシリアスでありながら
(異能や魔女は異端として受け入れ難い世界観もマッチして)
モフモフのシャドラ達。

シャドラ達の天衣無縫な様子に癒され、不器用な二人のガス抜きをし。一方では、陛下と対を成す活躍をするんです。

是非これは本作を読んで頂きたいと思います。
カクヨムコン終了間際のレビューコメントで恐縮ですが、完結済みの本作、本当にお勧めです!

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