私にとって、「楽しい」とは――?

 高校最後の年。それは受験の年でもある。
 勉学にしか興味がない少女に、主人公は意を決して告白する。少女は男女にとって「付き合う」が何を意味しているのか理解できていなかった。そのため、少女と主人公は傍から見れば付き合っているとは見えなかった。そして少女は月日が流れても、主人公といても「楽しい」と理解できずにいた。少女の目は、大学進学に向いていたからだ。この違いから、二人は別れることになるのだが――。
 
 高校生最後の文化祭で、奇跡が起こる。
 少女の過酷な人生と、人が他人といて「楽しい」ことに気づいたとき、
 少女と主人公は初めて互いの方を向いて微笑む。

 是非、御一読ください。

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