他人の家の壁に尻が生えていた場合、どうするだろうか。
やはり一度はまじまじと見てしまうのではないだろうか?
普通、家の壁には尻は生えないものだから。
しかしながらこの「ついうっかりやってしまう本能的な動作」が、悪手なことは、本作の主人公が証明している。
そう、壁から尻がはえていたらなら、心を無にして無視しなければいけないのだ。
ましてや、声が聞こえてきたとしたら、「それは幻聴だと、これまた無視するのが正しい」のだ。
そうは言っても、である。
やはり壁尻の引力に視線は釘付けである。
なおかつ、声が聞こえてくるとすれば、もうその声の出所を探さずにはいられない。
もちろん、主人公は「無視できなかった代償」を支払うことになる。
そう、尻から足、頭、腰から首、を別々に発見することになったのだ!!
しかも、生きている!!
こんな面倒くさいことがこの世に存在するだろうか?(いやない)
大学のレポートを着実に仕上げて単位を獲得せねばならない主人公によっては最悪の事態である!
…………で、その3パーツ、繋がるの?