魔力の尽きない冒険者　〜赤ちゃんの頃から魔力を鍛え続けていたら尽きない身体になっていた〜

　かつて静かな村で暮らしていたロゼ＝パークは、名のある冒険者になれずにいた父ルゼから厳しい指導を受け、常人離れした無限の魔力量を手にした。
　しかしその代償として、彼の魔力は質が悪く実戦で役立たないという大きな欠点を抱えていた。
　そんな中、親友のシルヴァ＝フリートは「最強」を追い求めるあまり、村の全てを犠牲にする禁忌の「神の儀式」を行う。
　村は崩壊し、ロゼを除く全員が命を落とす。
　そして儀式の果てに、シルヴァはロゼに魔獣の両腕を授け、彼の魔力の質を向上させることに成功するも、自らは村を後にし姿を消してしまう。
　全てを奪われ、かつての親友に裏切られたロゼは復讐の旅を始める。
　だが、力を求めるほどに彼の中の魔獣が暴れだし、人としての限界を試されることになる。
　果たしてロゼは、シルヴァ…続きを読む