できることならもう二度と、君には会いたくなかった

気が付けばもう、今年最初の月が終わろうとしている。
年末年始のご馳走やお餅で、少しふくよかになったお腹周りは、元に戻っただろうか。

この作品の主人公は、命が危機なほどに育ててしまったワガママボディを、鋼の精神と不断の努力で30キロ減量した過去を持つ。
リバウンドもせず、ダイエットは大成功だったはずだが……。

今まで誰も想いを馳せなかった、消えた30キログラム。
男の身にふりかかる理不尽な結末は、あなたが体重計に乗ってショックを受けた数字と同じだけ恐ろしいはずだ。

軽妙でクスリとさせられる会話と、たしかにアレも僕だ、いや絶対違うだろうという葛藤。
たった1,500文字で紡がれた鮮やかなホラーを、ぜひ。