二番目に倒される四天王になっちゃった〜なんでっ!オネエ口調になっちゃったのよォォォ!!〜
鋼音 鉄@高校生
第1話 なんてこったい四天王会議
さてはて、どうすっかなぁ。
「冥府に侵略しよう」
「アンタバカァ?こういう時は理想郷でしょ」
「お前ら二人がだろ。こういう時はな、龍谷に侵略すんのが良いんだよ!」
本当にどうしよう(遠い目)。
***
まあまあ、思考をストップさせても良い事は何一つもないという事で。
情報を整理しよう。確か俺は…階段渡っている時、犬の糞を踏んでいるのに気づき、急いで足をどかそうとして転げ落ちた。それに加えて轢かれた訳ですけども。
「分かっていない。君達分かってないよ。冥府の連中はクソだ!」
「理想郷だって上っ面だけよっ!」
「龍谷だってなぁ……歴史しか重んじてないクソ野郎だ!」
さて、どうしよっか。残念だが、俺の持ち合わせている技術に暴れ狂う駄犬を飼い慣らすのは無いぞ。
てかクソクソ言い過ぎだろ、ボキャブラリー貧弱過ぎるだろ。
悪口ならもっと的確に人の心を抉るのを言えよ。
おっと、育ちが出てしまいましたわね。
というか……これ何の会議なんだ?
侵略の話を積極的にしているのを見るに、侵略会議か何かか?
どっかに書いてねぇかなあ。
『魔国アヴァリアについての対応』
はぁ……はぁ?他国への対応でこんな無茶苦茶な会議をしてんの?
脳が侵略に対して快楽を見出すのを覚えたかの如くの侵略脳だな。
なんでこんなメンバーで会議してんのよ。絶対お飾り会議でしょうが。
こんな意味ない会議をするくらいだったら、この世界がどんな世界か知りたいんですけど。
「ユビル様……前の会議なように我々を助けてください」
はいはい、俺を含めた四人の部下らしき者達は俺に願ってきますと。
はは……無理だが!?舐めたんちゃうぞ、おんしら。
俺は前の会議を知らないんですよ。
……どうして前の俺はこれを止めれたん?こんな侵略戦争しか頭にないような阿呆鳥を止められるなんて凄まじい胆力の持ち主でしょう。
しかし、日本人の俺には存在しないのだよ。
でもなぁ、視線が熱いんだよなあ。どれだけ期待を集めればこんな視線になるのか疑問の熱さしてます。
けど、話のストックがない。コイツらは偉そうな立場だし、何かの特種がなければインパクトを起こせない。
いや、待てよ?憑依したって事は記憶があるって事。そうだ、探すのだ、俺氏よ。
うん、ねえわ。
「本当、どうしようもないわね…」
「その通りである!!」
え?え?え?
突然天井から人が落ちてきたと思ったら机割ったんですけど。どゆこと!?
ふーむふむ、この人、筋肉カチカチだな。
筋肉ゴリラとは正にこの事。ひゃっほるひゃっほい。
今の俺も身長と筋肉あるけど、全然だしなー。
ゴリマッチョは目指したいよなー。
って!現実逃避してる暇じゃなくなくなくない!?
バリバリ怒気を発してるんですけど。
転生したてなのに死んじゃうのか。あぁ、良い人生だったよ。グッバイ俺、グッバイユビル。
「ユビルちゃんから聞いた…貴様らの腐敗をな。何も手出しをしておらんからとジュクジュクに腐りおって。力があると付け上がるのは、古き魔族でしか許されん」
なーるほど……なるほど??
俺あのガチムチからユビルちゃんって言われてんの?
「魔王様、お慈悲を」
「慈悲なら既に数え切れぬ程にくれてやった。貴様らに授ける慈悲の盃は存在しておらん」
へー、あの人魔王なのか。
え?じゃあ余計に疑問が深まってくるんだが。
なんで俺魔王にちゃん付けで呼ばれてんの?
親戚とかなのか?それとも親友の息子的立ち位置が俺なのか!?
「さらば」
「魔王様、待ってくれるかしら」
「なんだ、ユビルちゃん……いや、ユビル。お前じゃろうて。儂に処分するのを申し出たのは。それとも同期じゃからと温情が出てきたか?」
「えぇ、出てきたわよ。せっかく死ぬのであれば、魔国の為に死にたいと思っているはず。だから、使わせてもらうのよ。この国を更に発展させる為の実験台にね」
ふー…俺は何を言ってるんでしょうかね。
別に死ぬのは良いけど目の前では死んでほしくない日本人根性が働いてしまった。
※違います
さてはて、サイコロの出目はどう出る事か。
提案したのは俺っぽいし、約束も守らんのかで首を叩き折られる可能性がある。
どうして俺は転生初日で危ない橋を渡っているんですか??
「それならば良かろう。お前なら可哀想からと逃すこともなかろうて。こやつらの研究は大変かろうが、54期最後の四天王として励むと良い。55期四天王としてもな!」
おぉう、何とか耐えましたか。あの冷徹魔王視線光線は効きましたけども。
しかし、四天王は俺だけ続投か。まだマトモで動くからなんだろうが、中身の話としては1も知らないんだよな。
マニュアルとか借りて仕事するか。
はぁ、これからを思うと大変だね。上司は筋肉ゴリラだし、同僚は全員消えたし。中身がゴミでもやれるんですかね。
転職サイトが見れるなら見たいな。そんで魔王様と同僚の目が届かない範囲に逃げたい。
どうせ出来ないだろうけど。
「アナタ達、そこにいる実験台を連れて行ってくれるかしら。実験台がこんな高貴な場所にいるのは不釣り合いでしょう?」
というか…さっきから俺の口調オネエじゃね?
※原作進展
↓
ERROR(ぶち壊れました)
ユビルの属性
↓
四天王兼マッドサイエンティスト
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