不遇な姫君の冒険絵巻

楓子は中納言家の二の姫。母を亡くし、父には顧みられず不遇な姫君でした。ある日、入内した妹の祈祷のために来ていた加茂利憲に力を見出され、陰陽生として男装して楓として出仕することになります。妹姫を守るために。

ここから物語がはじまります。
人付き合いは苦手な利憲、人妻や後腐れない恋を謳歌する斉彬。そこに入る男装の姫。

萌えないわけがありません。このシチュエーション。
また、陰陽師のバトルもあり、カッコいい呪文などバトルシーンもオススメ…!!

ミステリ要素もあり、誰が呪いをかけているのか追いかけていくのもドキドキして面白いです。

それでもこの作品のいちばんの注目は、人間模様だと思うのです。
人が人を想うことが、とても美しく書かれています。楓と桜子(妹)、楓と利憲、斉彬と楓……。
個人的には斉彬が好きでした。中盤から恋絵巻を盛り上げてくれました。
それぞれのキャラクターも立っていて、愛着が湧きます。

ライト文芸ですが、文章は流麗で読みやすいです。とても文章力があるので、想像も広がります。

ぜひ、ご一読ください。オススメします!

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