第2話
「まあ、やっぱり記憶がないのね?見た目も変わっちゃたし・・・どうしようかしら?」
まずは、説明責任を果たしていただきたい。
「んーと、今は本多健介って呼ばれてるのね?不思議な名前。面白いわね・・・これからはケンでいい?」
それで構わないので、説明を。
「ケンはね、私の愛しい旦那様なの・・・きゃ♡」
謎が謎を呼ぶ展開になってきたな。
「ああ、みなまで言わないで。私の旦那様・・・フェルムって言うんだけど、異世界に飛ばされる大魔法喰らっちゃって、肉体も失っちゃったのね?」
ほうほう、それで?
「転移先で魂だけ放り出されたけど、ちょうどそこに魂が消失した身体が目の前に!!」
・・・それが俺だと?
「そうなの!!理解が早くって助かるわ。あなたの器の本多健介って人、きっと頭もよかったのね?そもそもこうして命をつなげているだけでも幸運なのに、生活習慣とかも残ってたんだから、記憶がないぐらい不問というべきね。」
いや、理解はしたが、まったくもって納得はしてないんだけど・・・
「ところでケンは魔法を使えないの?」
むしろ使ってる奴を見たことがない。
「ああ、魔法のない世界だったのかぁ・・・それで身体に魔力がないのかぁ・・・魔力さえあったら魂が覚えてる魔法が使えるはずなんだけど・・・どうしようかなぁ・・・」
俺を置いてけぼりにして、何やら考え込む魔女。それはそうと取り敢えず、この自称僕の妻を名乗る不審者を何と呼べばいいのだろう?
「あ、ごめんなさい。私はオーラムエベルソル。あなたはオーラムって呼んでたからそれでいいわよ?」
では、オーラム、熱いベーゼを交わしたのだから、もっと先に進もうじゃないか。
「それはやぶさかではないんだけど・・・そろそろ、あなたがしゃべってないのに私が質問に答えていることに、違和感は感じないかしら?」
・・・・・・あ!!俺としたことが、ついついこの大きな乳に気を取られて・・・これは孔明の罠か?
「孔明がなんのことだか分からないけど・・・さっきキスしたでしょう?あの時、あなたの身体の情報をもらったから、思考の同調ができるのよ?脳に直接話しかけられてるって感じかしらね?」
『こんな感じで聞こえてくるのよ』
・・・うわあ、それでは俺のエロい妄想が駄々洩れになってしまうのか・・・なんてひどい仕打ち・・・
「別に気にならないわよ?私もエロい事好きだし・・・でもそうね、もっと大量に精液とかを取り込めば、魔力が送れそうねぇ・・・夫婦なんだし、一発ヤッてみる?」
そう言って、俺にのしかかってくるオーラム。ユアウェルカム!!・・・でも服は脱ごうか。
いそいそと自分から布面積の少ない端切れのような服を剥ぎ取りつつ、
「ケンの服、脱がし方が分からないから、自分で脱いでね?破っていいなら私がやど?」
よくわからないけど、男の服破って興奮する女って聞いたことないんだけど、どうなんだろう?まあ、今回は自分で脱いでおこう。
「んふふーーケンって体格が小さくなったけど、ここは中々・・・では、いただきまーす♡」
・・・・・・・・・
うん!・・・スッキリ!!・・・オーラム、お前いつ嫁に来ても文句ない、すごくいい女だよ!!
「だから、私はあなたの妻だって言ってるでしょう?・・・そんなことより、魔法、使ってみてくれない?あなたは身体強化と回復が使えたから、考えるだけで使えるはずだけど?」
そんなこと扱いされた。結構褒めたつもりだったのに・・・えーと身体強化・・・痛!!!い”だだだだだだだだだだだだだ
「まあっ♡フェルムはものすっごいゴリマッチョになってたけど、ケンの細身で引き締まった感じもいいわね♡」
痛みが治まったので、自分の身体を見てみると、なるほど、どう見ても強化されている。ジムのCMに明日からでも出れそうな、見事な細マッチョな体型になっている。言われた通りに俺にも魔法が使えたとみていいな。ということは、回復ってのも使えるんだろうな。
『ああああああああ私の旦那様、素敵ぃぃ♡♡♡♡♡♡これなら、もうちょっと・・・もうちょっとすごい事やっても大丈夫よね♡♡♡♡♡♡うへへへへへへ』
あ、オーラムものすっごいやばい事考えてる・・・俺にも煩悩駄々洩れなのか・・・フフフ、嫌いじゃないぜ、エロい女!!
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