第6話 天使の召喚攻撃は…妊娠する可能性があった
ピロリロリン~、近所迷惑なゴ⚪軍団の撤退とともに…突然 秀世ちゃんの携帯電話が鳴り響いた。
秀世「もしもし?はい…お母様、ええっ!?…約束通り来月のお小遣いは無し!?そ…そんな!私はただ優さまに私の能力をお見せしようと…掛かってる経費は一緒って、そ…そんな~」
絶世の美少女が携帯電話を取り落として崩れ落ちている。崩れ落ちついでにフ⚪リスの可愛い制服の短いスカートがずり上がって、パンティが見えそうに…大体さ…そんな可愛いお尻をこちらに向けて、四つん這いに崩れ落ちないで欲しい!
…男なら後ろから一気に…ごほげほごほげほ。
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三月「し…召喚攻撃は、リスクを伴うようだね」
秀世「はい…『リアルドラクエ商人呼び』は、私の1ヶ月分のお小遣いと引き換えに発動します。なかなか使うのを躊躇する技なのです」
…因みに華僑のお嬢様のお小遣いとやらは俺たち庶民の感覚とは桁が違っていることが分かり…俺は崩れ落ちた秀世ちゃんの気持ちこそ理解出来たものの…同情心は一切沸き上がらなかった…
沙織「ち…ちなみに、何度も笛を吹くとどうなるの?十回とか吹くと戦闘ロボットでも飛んできたりして」
三月「よせ!沙織…あの家の権力ならマジ⚪ガーZが飛んできたって不思議じゃないんだ。…不用意にバンドラの箱を開けるものじゃない…多分開けちゃった先には…希望のきの字も残ってないぞ!」
秀世「沙織おかあさま、召喚攻撃は3パターンしかないのです。に…二回笛を吹くと…くっ」
両手で華奢な身体をギュッと抱きしめた秀世ちゃんがぶるぶると震えている。
…男なら…思わず押し倒したくなるくらい!…嗜虐心バリバリの仕草だ…げほげほげほげほ!
三月「…よすんだ秀世ちゃん…無理に…話す必要は無い!!」
秀世「だ…大丈夫です、三月おとうさま。話しただけなら…妊娠致しませんから!」
「ち…ちょっと待って!それって…使うと妊娠しちゃうような技なの!?」
秀世「はい…」
神様仏様の愛情を一身に受け取っているかのような、超絶美少女を妊娠させてしまうような攻撃…そんなものが許される訳がっ!…げっほんげっほん!
秀世「こ…この笛を二回吹くと…拳秀お兄さまが召喚されます!」
拳秀お兄さま!?
三月「!…そうかっ!
秀世「はい…老師」
また出たよ…老師って?
三月「うん!拳秀くんなら…彼の功夫は確かに凄い!凄い戦力だよ!」
秀世「し…しかし、その見返りも大きく!!」
沙織「?そんなに凄い見返りなの?」
秀世「見返りの説明の前に…確かに私は本家筋の劉家の総領姫になり、分家筋である明家を継ぐ兄が私のサポートをしてくださることになりました」
「…」
秀世「兄は一切不満を漏らさず、私のサポートの為に武術や隱形術、暗殺術などに勤しみました。そして…そんな日々の果てに…あ…兄は私に…と…倒錯的な愛情を…」
沙織「ど…どんな?」
秀世「そ…その、私と一緒にお風呂に入ろうとしたり、私の下着を洗おうとしたり、そ…その…私と寝所を一緒にしようとしたり…」
…変態?
沙織「き…兄妹なんでしょ?…一緒に寝るって言っても」
秀世「一年前…私が兄と最後に一緒に寝た夜…兄は一晩中、私のクリ⚪リスをなぶってきました。あまりに絶妙で手慣れた刺激に…わ…私は潮を吹いて逝きまくり…最後には失神してしまいました…あれ以来、私は兄とは寝所を共にしておりません」
「ごめん…あんた今、本当に処女なの?」
秀世「そ…そのはずです。何故なら兄は…今回の召喚攻撃参加に恐ろしい見返りを要求してきました。それが…『リアルデート』です!」
「…」
秀世「召喚一回目のリアルデートは手つなぎです」
「…」
秀世「二回目のデートでは、私のファーストキスを捧げます」
「…」
秀世「そ…そして…三回目のデートでは…わ…私の純潔を奪うと…」
「…」
秀世「純潔を奪う際は、生でやると…それが世の中の常識だと!!」
三月「うん…その常識は間違ってるから」
秀世「わ…私は!!優さまを差し置いて、そんなことは!!」
「…いや、君が俺と会ったの今日が初めてだよね」
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三月「なるほど…実質、使えない技だね…そのままでは」
「ひ…秀世ちゃん聞いてよいかな…もしだよ?…百歩譲って、もし俺が秀世ちゃんの色香に迷って…秀世ちゃんに手を出したとしたら」
秀世「優さま、百歩譲ってとかヒドイです。私はいつでもウェルカム…」
だからっ!…君が俺と会ったの今日が初めて…
「し…質問に答えるんだ!!…もし…俺が君の純潔を無理やり奪ったなら!?」
秀世「…兄は鬼と化す筈です…狂った兄は…きっとあなたを!」
「…」
秀世「召喚獣…最悪の闇落ちです」
「…駄目駄目じゃん!…イロイロ」
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沙織「じ…じゃあ三回…笛を吹いたなら?」
秀世「…三回笛を吹くと…この世の終わりがやってきます」
三月「よ…よすんだっ!…世の中、知らないほうが良い事があると…俺の勘が言っている!」
秀世「…世紀末ラッパの音と必殺仕⚪人のテーマを背中に…おじいさまがやってきます!」
三月「封印だ…一生封印だ!そんな技!!」
秀世「おじいさまは私にだだ甘なので…見返り無しでやってくれるそうです。私には使い勝手が良いのです…」
三月「だ…駄目だっ!!…あのジジイは…家族を守るという名目ならば…核ミサイルの発射スイッチだって押すのを厭わない。周囲が焦土と化すぞ!!絶対一生封印だ~!!」
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