第4話

それはまるで戒めのよう。




その“罪”をら私は一生背負って生きていく。





この身を差し出して。



「っっ、あっ、」




自分自身を差し出すのは、生きる為に唯一私が差し出せる“モノ”だから………。




――…現実なんて、本当は見たくなんかない。




「…っ」



「………、」




小さな男の呻《うめ》き声を最後に、そっと私は瞼を閉じる。




『っっ、どうしてっ』




瞼の裏で“あの日”の映像が垣間見えた気がした―――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る