最初、楽しい日常モノだと思って読み始めたら……

 読み進める中で、見事にやられてしまいました。

 序盤を読み始めて、「これって、ちょっと青春小説?」なんて最初は思ってしまいました。なんといっても、「少女たちが昼寝を楽しむための部」なんて、『まんがタ〇ム き〇ら』にでも出てきそうな設定というか、京〇アニメーションの『中〇病でも恋がしたい』の第二期辺りで実際にそういう部が出てくるエピソードがあったり、「そういう設定で日常モノ書いたら面白そう」なんて思ってたこともあったので。

 でも、よく考えたらそもそもがホラーの週間ランキングで見つけて読み始めた話だった。

 そんな感じのほのぼのしたものをイメージしながら読んだので、なんというか、心を結構やられました。
 
 設定も面白いですが、そこからの落差でやってくる『毒』がとても良い感じです。この不意打ちで襲ってくる感、まさにホラーとして強く心に訴えてくるものです。
 オススメです。