プリティーリズム・ラブマイバディ
@emulate
第1話 天宮りずむに憧れて
「
「当然。レッスン前にランニングしなきゃだから!」
「わかったから、ご飯食べてから行きなさい。」
「はーい」
目玉焼きに味噌汁、ちょっと少なめのお米をよく噛んで食べる。
早くレッスンしたいけど、アスリート……スケート選手……いえ、プリズムスタァたるもの体作りも大切ですから。
まだまだ中学生の私は身長が伸びる余地もまだあるから余計に大事です。
「ご馳走様!いってきまーす!!」
今日も町内の田んぼを3周。朝日が暖かです。
プリズムショーは大変です。
歌とダンスとスケート、更におしゃれの総合芸術、アイドルに更にスケートを付け足した感じ。
ジャンプも特別で、ただのスケートのジャンプではプリズムショーではなく、別世界に引き込まれるようなプリズムジャンプというものを跳ばなくてはいけません。
私が大好きなプリズムスタァの天宮りずむちゃんの跳んだオーロラライジングという名前の技なんて、オーロラが会場中に広がって、りずむちゃんに綺麗な純白の羽が生えたようで……とても素敵でした。
私はりずむちゃんがプリズムジャンプを跳べなかった頃……彼女の最初のステージから圧倒的なその身体能力に惹かれていました。
私に変わりたい気持ちをくれたのは、間違いなくりずむちゃんです。
憧れのりずむちゃんに近付くべく、今日も私は頑張るのです。
今は普通野スクールで練習生としてレッスンしていますが、いつかは都会……東京の事務所、プリティートップ。
りずむちゃんが所属している事務所。
そこに入ってりずむちゃんみたいな、みんなを魅了する、変わる勇気を与えられるプリズムスタァに……いてっ!?
「ご、ごめんなさい!」
「いえ、私も前を見ていなくて……申し訳ありませんわ……って、悠莉様!?」
「悠莉……様?」
「お忘れですの!?私ですわ、私!」
「貴女の、
「
「愛、那……?」
「そう!愛那ですわ!」
「ごめん、ちょっと待って下さい……」
「まあ!私は1度たりとも貴女様の事を忘れた事はありませんのに……いえ、いいんですの。私がずっと追い掛けていただけですもの。んー、まだ思い出せませんかね?2年前、学校代表で出たリーダーキャンプのグループLINE、見てくださいまし。」
「リーダーキャンプの……あっ!」
「思い出して下さいましたのね!」
「誰でしたっけ……」
ズコーッ
「私ですわ!綾小路愛那!ですわ!!」
「そんな子いたような居なかったような……」
「ぐぬぬ……私は貴女を好き過ぎるあまりお父様の会社の社員を伝って家族しか見れないような練習生ステージまで追っかけてましてよ……」
「え?」
「なんでもありませんわ!悠莉様が難聴系主人公で助かりますの!」
「なんて?」
「ともかく!ここで会えたが100年目!」
「会ったが、ですね」
「悠莉様、貴女に千載一遇のチャンス持ってきましたわ!」
腕をガシッと掴まれる。
「私と一緒に、東京に……」
「プリティートップに行きますわよ!」
プリティーリズム・ラブマイバディ @emulate
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