あったかも知れない。ないかも知れない

@peperoncino_9

IKRさんの話の一つ

どうも、皆さん始めまして、

話を聞いていた人

そして文章にしようとしている人

ぺぺさんです。私がIKRさんから聞いた話は、言ってしまえばお前、それホントにあったのかぁ?と思うほど現実離れしていますが。まあ私的に面白かったので文章にしていこうと思います。では

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今から2~3年前の話になるのですが、

わたしは共通の趣味を持つSさんとなかなか行くことのない都会というものに行ってきたんですよ。わたしとSさんは学生で遠いところに行こうとしても、交通費がかかり行けなく、都会に行けるのは本当に珍しいことでした。


ここでの都市の名前はM市、とさせていただきますね。


そのM市は本当に人が多くて何度Sさんと離れて迷子になったか。

まぁそれはいいんです、迷子になって、合流してからの3回目ぐらいのときに古そう、いや実際古いと思うんですが、都会の片田舎と表現するしかない場所に、ある店があったんですよ


看板がところどころ錆びて、名前が見えずかろうじて骨董品店だということだけがわかる看板だったのですが、私とSさんは「都会と外の境界線らへんにある店かっこいい」と思い店の前に生えていた木をよけ、その店の中に入ったんです。


まぁ外はかなり古くボロボロだったんですが、中が意外ときれいで感嘆の声が出まして、中にいたおじいちゃんに、ニコっと微笑まれて会釈されたので、

わたしとSさんも会釈し返したんですよね、その時もおじいちゃんはずっとニコニコ微笑んでいて後ろに軽く手を手招きしたんですよ、

すると後ろからおじいちゃんと同じぐらいの年の真顔のおばあちゃんが出てきて、

丁寧にお辞儀をされたんですよ、私とSさんは2回目のあいさつだったので、あぁまたかぐらいのつもりで二人でお辞儀を返したんですよ、したらおばあちゃんがそのお辞儀を気に入ったか知らないんですが、おばあちゃんはおじいちゃんと違い、微笑みではなく 笑み といった感じでこちらを見てきたんですね、


その笑顔は後日Sさんから聞くとごく普通の笑顔だったのですが、私からすると、命の危険がある、と頭がガンガン痛くなるような、人間としての警戒アラートがマックスになっていく、そんな感覚があったんですよ。


だからその笑顔を見たとき、Sさんの腕をわたしの肘でつつき顔をこちらに近づけたSさんに小声で「ここはあかん早よでなあかん」と少し早口で言ったんです。

そうしたらSさんが何言ってるんだこいつ、みたいな顔をしてこっちを見てるんですよ、こっちからするとお前の方が何なんだよと言いたくなる気持ちをぐっと抑え、

なぜか何が売ってるか見ようと店の中を回ったんですよ、

店の中を回ってSさんが安いくず石みたいなのが気になったんでしょうね、これはなんですか?とおじいちゃんに聞いたんです、がおじいちゃんはニコニコしたまま店の前の木の下と2回だけ言って黙ったんです、Sさんは頭をかしげながらこちらに来て、私の方を見て、なにしてんだよ、と言ったのですが、その時私はこいつすごい肝座ってるのか、だとかそれとも単なる馬鹿なのか、と軽く考えていたので少し驚いて、

おっおうとすこし裏返った声で返してしまったのですがSさんはその反応がいつもの私ではない、あきらかにおかしいと思った反応らしかったので、お前大丈夫かとSさんに心配されました。私は大丈夫、としか答えることができませんでした。

この会話をしている最中をおばあちゃんはずっとニコニコしたまま見ていて、

もし大丈夫だとか心配すんな、以外の助けてくれだとか、きついわ、とかをこの時に言っていたらニコニコしたままのおばあちゃんに手を連れられてどこかに行ってしまうかもしれない。そんな予感があったんです、

わたしがこの嫌な予感をしてる時にSさんも異常に気付いたんでしょうね、わたしに対し、そろそろ新幹線の時間だぞ、と言って腕を引っ張って店の外に出してもらったんです。Sさんは出口を見ていてわからなかったでしょうが私は店の中を見ている状態で出たので、おそらく老夫婦の顔の変化が見えたんですよ、どんどん笑顔ではなくなっていくんですよね、そして私が表現しようとするなら、泣いた赤鬼って童話あるじゃないですか、

それの赤鬼のように顔が赤くなりどんどん体が太くなっていき、店の外に出ようとする私たちの方向にゆっくりゆっくりと向かってくるんですよ、ですがそのときにはすでに私はSさんに腕を引っ張られ店の外にでる直前だったので難を逃れましたがもしあのときに二人ともつかまっていたら、ニコニコした時よりもひどい目に合うんじゃないかと思い、出口を見ていて見ていなかったSさんに、そのことを話したんですよ

その時のSさんはほんと泣いているように汗をかいていて話を聞いた瞬間、急いで私の手を引っ張って新幹線がある、人が多い都会の中心部に走っていったんです、

私は外に出れば安全だと思っていたので一呼吸ついてからの猛ダッシュだったのでしんどかったですね。やっとこさ人が多いところ、都会の中心部につきカフェで休憩しよう、となり、近くにあるカフェを探しそこで一休みしている際にSさんに聞いたんです。なんで急に猛ダッシュで逃げたのかと、そうするとSさんが急に真剣な顔で、

一言、屋根に化け物がいた、と答えどんな見た目だったのかというのも教えてくれたんです、私はここでもわけがわからなくなりました。私が見たのは体がでかくなっていくおそらくの老夫婦で、Sさんが見たのはおじいちゃんとおばあちゃんの笑みが張り付けてあるクモのような生物で、私とSさんはまったく違うものが見えていたんです。その日はそのままカフェで時間をつぶし、新幹線を待ち、Sさんと帰ったのですが、その2か月後にSさんがもう一度行こうと言い出し、また同じM市の片田舎にあった骨董品店を見に行ったんですよ、本当になにがしたかったんでしょうね。

店に行ったんですが、そこに店はなく代わりに少し小さめのマンションができていました、

Sさんが木はあるなと言い出し、私も確かに、と何も考えず同意したのですがSさんが急に木に近づき、木の下にある土を掘り出したんです。私はこいつ何してんだ、と思いSさんに聞いたんですよ、Sさんはおじいさんが木の下になんかあるみたいなこと言うとったやん。とこちらを見ずに言ったんです。わたしはそんな話しらないのでまじでそんなことあったんやって思いSさんと一緒に木の下、土を掘り出したんです。周りから見れば奇妙だったと思いますね。青年二人がマンションの近くに生えている木の下にある土を掘り出しているんですからしかも素手で、

誰かが通報したのかパトカーが来たんです、中から二人の警官が出てきて私が振り向いて、数秒固まっていた時にSさんが急に、なんかあった!!と叫びまして、私も驚きましたが警官がさらに驚いてびくっとしていたのは見ていて少し面白かったです。

掘り起こされたのは何かをくるんでいる布でした。

Sさんはその中身をのぞき、心底驚いた様子で布の手を放しました。布にくるまれていたのは多分人の指の骨と若干赤みがかった髪の毛だったんですよ。それを見て発狂しなった私含めた4人を称賛してほしいですね。

警官の一人が真剣な目をしながら、わたしとSさんに何故ここにこんな物があるか知っていたかというのをその場で聞かれました。私は知らなかったと答えSさんはここの骨董品店のおじいさんに聞いたといったんです。聞いた警官はどこかに無線?かなで連絡して、その骨董品店が4年前にはつぶれていると私たち二人に話したんですよね。でも私たちは確かに骨董品店があったというその事実がとてつもない悪寒を感じさせる要因になったんです。そのあとのことはよく覚えていませんが警官二人が髪の毛を回収し、私たちに軽く会釈をしてからパトカーで帰っていったんです。私とSさんはもうなにも考えれていなかったんでしょうね。すぐ新幹線とれたのでそれで帰りました。上手く伝えれてないところもあると思いますが、関東に日帰りで旅行に行った際の出来事です




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