ライバルに転生したとおもったらボツ設定の世界だった

虫の知らせ

第1話 ライバル転生

俺は、転生したら黒い世界に夕刻をのライバルである志熊 哲平しぐま てっぺいに転生していた。


そして、俺はライバルとして主人公である袴田 はかまだ めぐみと決着をつけるため日々努力している。


志熊哲平がそういう努力をする人物だからその代わりのおれも同じ行動をしなくてはいけない。


そして、この世界は剣と魔法のあるファンタジーバトルものの世界だ。


「おい今日こそ決着をつけるぞ」


「しつこいなあいい加減諦めたらどうだこの半年で100勝0敗なんだよ」


「まだ100敗だここから巻き返そうと思えば出来るだろうが」


このセリフ原作で出たときからいいたかったんよな。


だって志熊哲平の性格がよく出てるから。


どれだけ絶望的でもあきらめず勝利を求めるTHEライバルって感じで好きなセリフなんだよな。


「はあしょうがないなあでも今回だけだからね」


そういいながらも何度も戦いに応じてくれるやさしい主人公。


この関係性が俺は好きだ。


だから、どんな苦難がおころうと俺はこの関係をたもち続けると決めた。


それなのに俺の目の前の光景はなんだ。


俺は袴田恵が倒れたと聞いたので気になって保健室に来たのだが目の前には袴田恵の顔をもつ女性がいた。


「えっなんでウソ」


袴田恵は真っ赤な顔で恥ずかしそうに体を隠す。


そんな袴田恵を見て俺は


「なんで性別が女なんだよお」


なぜか袴田恵の胸には大きなメロンが飾ってあるのだ。


ここは学園の保健室で怪我をおった袴田恵を見にきたらなぜか上半身裸だったのだ。


『おいごらお前男のはずだろああそうか悪魔の力かいやあそうだよなうんそうに決まってる』


思わずそういいそうになるが留める。


「どうしたんだそれ」


「いやその」


戸惑いながらどういえば良いのかと考えているであろう袴田恵を見て俺はああこれ終わった。


ライバルとしての人生が最高に楽しいと思えていたのに


心の中でため息をつきながら覚悟を決める。


「ぼく実はね」


その瞬間時間が止まった感覚に陥る。


ごくりと唾を飲み込む音だけが聞こえる。


「悪魔に体を変えられたんだ」


「は?」


いや確かにそうだったらなとは考えたよでもねまさか本当に悪魔に変えられたなんてな。


いやあ没になった設定の実は性別が女の男装女子でライバルである志熊哲平に対して想いをよせているとかいうくそ設定が機能している世界かと思ったぜ。


ならやるべきことは一つだな。


「そうかならその悪魔を倒そうぜ」


「いやその……ああ悪魔は倒したんだけどそれでも治らなくてさ」


「そうかなら治す方法を探すしかないよな」


「うっうんそうだね」


そう決めた俺は男に戻るため色々なことを行っていくのだが……


これは袴田恵が家に帰った後の事である。


「はあまさかバレちゃうなんてでもこれで関係をより進展できるよね」


袴田恵は布団に顔をうずめながら足をバタバタしながらこんな言葉を口にしていく。


「まあまさか悪魔がいないなんてバレないよね」


そう没になった設定が生きている世界に俺は転生していたのだ。


そして、もちろん女であるという設定だけでなく


「はあいつか本当のことを話して自分の気持ちを言えると良いなあ」


俺の事が好きだという設定まで生きていたのだ。

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