青春、バトル、SF、希望。全てがこの作品に詰まっています。
- ★★★ Excellent!!!
「太陽を追いかける」という言葉が、読み進めるほど深い意味を持つ作品でした。
主人公・陽太は、失恋やいじめに傷つきながらも前へ進もうとする等身大の高校生です。だからこそ、絶望の中で見せる決断に強く胸を打たれました。
前半は青春ドラマとして感情を積み重ね、シャドマイラの登場で一気に非日常へ転じる流れも見事です。日常が壊れる恐怖と、それでも誰かを守ろうとする勇気が鮮烈に描かれているのだろうと期待が高まります。
特に惹かれたのは、ラストの「星の海を漂う種は――」という一文。ここで物語が少年の物語から宇宙規模の運命へ広がる予感が一気に押し寄せました。青春、バトル、SF、希望、そのすべてが詰まった作品だと感じます。
絶望から始まるからこそ、その先にある光を見届けたくなる物語でした。陽太が追い続ける「太陽」の意味を、最後まで確かめたくなります。