第11話

あっという間に夏休みは終わろうとしていた。


毎日6人で遊んだ。


おばあちゃんはいつもお父さんが遠くの病院に乗せて行って、お母さんは海人くんのお母さんとよく会ってた。



いつもおばあちゃん家に集まってたけど、仲良くなった頃には他の子達の家にもお邪魔するようになっていた。



その日は健人くんの家に行った。



「私ちょっとお腹痛いから帰るね…。」


お姉ちゃんがそう言って帰る準備を始めたから、慌てて私も準備しようとしたら、絢瀬くんに手を引かれて止められた。



「なにっ、」


「…夏乃大丈夫か、おい海人お前送ってやれよ。きらりはまだ終わってないから俺が送ってやるから。」



「チッ、」


海人くんが舌打ちをしたのを私は気が付くはずもなく、その場に素直に座り直した。



お姉ちゃんと海人くんが出て行って、唯城くんが喉が渇いたからと健人くんと二人で飲み物を買いに行った。

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