第4話

朝10時頃、ゆっくり起きるとお父さんはおばあちゃんを車で病院に連れて行っていた。



机の上にちゃんとお小遣いが置いてあった。

おばあちゃん、ありがとう。





「おはよ、お姉ちゃん。お母さんは?」



「おはよう。琉咲のおばさん所に行ってるよ。」



「そっか。お姉ちゃん私、あの子キライ。」



「海人のこと?」



「うん。」





…だって、私にだけ返事してくれないしフンってするし、昨日だって私がお姉ちゃんに宿題教えてもらおうと思ってたのに。



お母さんもおばさんの所に行っちゃったし、お姉ちゃんもあの子にばっかり宿題教えるし、何で私だけ一人なの。




「きらり、今お父さん達いないから、誰にも聞こえないから教えてあげるね。誰にも言ったらダメだよ…。」




そう言うと誰もいないからと言う割に内緒話で私の耳元で、





「お姉ちゃん、海人の事が好きなの。」






と言ったお姉ちゃんは、嬉しそうだった。

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