ミライ

愛する人とともに命を絶とうとした深坂詩月。
しかし彼女だけが生き残り、罪悪感と喪失感に苛まれる日々を送っていた。

そんなある日、社会復帰支援センターの相談員・夜月弥生が彼女の前に現れる。

「私もね、あなたと同じだったの」

弥生との出会いが、失意の中にいた詩月の心を少しずつ溶かしていく。
愛と喪失、そして再生――。それでも未来を紡ぐための物語。


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（9843字）