第3話冒険者ギルドに行かせてください。お願いします。

 おっかしいなあ、何でまだこの話続いてるんだ?急に道端で歌うたいだす変なやつになりながら例の歌バカでかい声で歌ったのに、何で許されてんの?この作品。あー、流石に文章じゃ音程伝わんないか、例の国の魔の手もここまでは届かないか。まあアニメ化は完全に潰えたな。乙。


 俺は、道端で急にテンテレ言い出す変な服のやべぇやつになったものの、落ち着いて辺りを見渡した。とと、その前に俺の説明をしておく。

 俺の名字は小林。名前は言えない。二十歳。身長は170cm。なんか設定適当じゃね・・・?いやまあでも急に俺という存在にリアリティが出てきたな。そうだよみんな。俺生きてるよ!あ、でね、顔はイケメン!イケメン!まじでイケメン!・・・おいなんでだよぉ!なんで顔は最初からはっきり決まってるんだよぉ!おいふざけ・・・まあここで嘘ついても多分これから会う登場人物の反応でバレるんで。はい、フツメンです。はい。・・・お、許された。やっぱ普通っていいよね。普通の主人公です。

 あとなんだ?ああ、メガネかけてます。それくらいか・・・服は白Tとジーパンです。えーと今までの経歴は・・・多分作者がめんどくさがって作ってないです。はい。


 フフフ、こういう異世界転移のテンプレは決まってるんですよ。あぁ、やっと異世界ファンタジーできる!まずはその辺の人に冒険者ギルドについて聞いて


 いや違うわ!あぶねぇ!そうだそうだまずはステータスオープンだわ。てか、テンプレ感あふれる感じなのに神様フェーズなかったなそういえば。あれこれ俺なんの特殊能力あんの?神様フェーズは執筆ド素人の作者が抜かしていい展開じゃないだろ。おいどうするんだ。あ、でもちょっとリゼロっぽくていいな・・・・・・


 少し前・・・


 え、↑コレまさか、強制神様フェーズ?え何俺の言葉で思い出したの?強引に時戻そうとしてるんですけどやべぇもう無茶苦茶だ・・・。まあでも、正直俺も流石に何か特殊能力は欲しい。ここは大人しく従っておくか・・・。


 目を開けるとそこは、なにもない白い空間だった。

 俺は何をしていたんだろうか。少し考えるが、頭の中に何も入っていないかのように引っかかるものが何一つなかった。心はひどく穏やかだ。周りは白く、俺がいる。ここに存在するのは、それだけだった。

 

 老人がいた。その老人は俺に、剣と魔法どちらがいいかを尋ねた。

 老人は誰なのだろうか。いつからいたのだろうか。ここはどこなのだろうか。

 

 俺は、魔法を選んだ。



 そして気がつけばここにいたってわけだ。俺が老人に何をもらったのか。老人は何も教えてはくれなかった。だけど、何かをくれた。

 俺がもらったものは、これから知っていけばいい。何も無かった俺に、力をくれてありがとう。何も無かった俺を、ここに連れてきてくれてありがとう。


 何も言わなかった彼は、俺に自由を与えてくれたのかもしれない。何も知らないんだ、自由にやるしかないからな。自由に生きろ。それだけが、貴方の伝えたかったことだと思って生きていくよ。


 冒険者ギルドに行こう。


 まあこのタイトルで行くわけないか


 

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