俺だけ拾えるガチャコインで、ガチャ引きまくってチートに異世界スローライフ旅!

マリ

第1章 南大陸

第1話 異世界に召喚

その日、俺は学校の授業を聞きながらウトウトしていた。

あぁ、寝みいなー…

そんな事を思いながら少し肌寒くなった秋の空を眺めていた。

しかし、俺は迂闊にも眠ってしまったらしい。


やべ…!

先生の必殺チョーク飛ばしが来る…!


そう思ってなんとか眠たい目を擦って開いた時、そこは…宮殿?城?のような一室だった…

なぁんだ、まだ、夢かぁ!


俺は爆睡を決意!


しかし…


「ねぇ、そこのあなた!」


え?

人の声がすんな?


「よくこんな時に寝てられるわね!」


そんな事言ったって、コレ、夢でしょ?


「あんたさぁ!

俺たち異世界に召喚されちまったんだぞ!?」


はぁ…?

何言ってんだか…

夢の中は登場人物までシュールだぜ。


俺がもう一度夢の中に行こうとした時、俺は腕を蹴られた。


「イッテェェェェっな!」


「あんたが起きないからでしょう!?」


そう言う問題じゃ無いだろ!


でも、え…?

痛い…???

って事は…


夢じゃねぇぇぇのか!!?


俺はようやく事態を飲み込もうとしていた。


その城の広間に集められた人は、俺を含めて男女8人。

どうやら、異世界に召喚されたらしく、兵士によってそれだけ説明されると、女王様が来るのを待て、という事だった。


「ヤベェじゃん、俺たち…」

「何よ、異世界召喚って…?」

「とにかく今は待つしか無いだろう?」


様々な意見が出る中…

遂に女王様が現れた。


まさに、異世界の女王様という感じで、水色の紙に水色の瞳をしている。


「ようこそ、サンディー国へ。

そなたらは、妾が召喚した優秀なる勇者達じゃ。」


女王様はそう言って、事情を説明し始めた。


女王様の説明によると、俺たちはこの世界の魔王討伐の為に召喚されたらしく、その召喚によって俺たちには、特別な職業又はスキルが授けられているのだ、という…


俺たちはステータス画面を開いて職業とスキルを確認した。


えーと、俺の職業は…


…?


なんだろう、それ…?

すっごーく嫌な予感がする…


スキルの欄は空白になっている。


「では、右の者から順に職業とスキルを言ってみよ。」


女王様がご指示なさる。


「職業は、聖魔法使い。

スキルは聖なる力、聖炎、です…」


「おぉ、素晴らしい!

魔族に強い聖魔法使いとな!?」


女王様は興奮した面持ちでそうおっしゃる。


次々にそうそうたる職業とスキルが発表されていき、遂に1番左端にいた俺の番になった。


「俺の職業は…」


「職業は!?」


「ガチャマスでぇーす…!」


「ガチャ…マス…?

なんじゃそれは!?

スキル…!

そう、スキルは…!?」


「スキル無いみたいっす…」


そして、俺は兵士に拘束され、城から追放された…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る