不格好なカナリアたちへ

ガーディアン

パパが仕事に出かける時は

道路に向かって大きな声

いってらっしゃーい！

朝7時の名物だったよ

最後は2歳のときだった。

覚えてないよね、

そんなこと。

思春期に入っても

パパが嫌いになるとか

近寄りたくないとか

理解できなくて

戸惑ってたっけ

ケロッとした顔をみるたび

ママにベッタリな君といるたび

何から伝えようかと

迷ってしまった

パパは君の中にいる

長いまつ毛に覆われた瞳

おちょぼ口が目立つ横顔

くしゃっと笑うタイミング

はっとするよ

パパそっくりで

君の瞳に

君の口に

君の心に

パパはいる

わかるんだよ

ママにはね

いつだって君を守ってる

おんぶして

お風呂に入って

ご飯をあーんは

もうできないけれど

今度はね

神様よりご先祖さまより

ずっとずっと近くで

君を守ってる

突然の不幸に合わなくて済むように

ピンチになっても助かるように

パパの分も絶対長く生きて欲しいって

君を見守っている

怖がらなくていい

世の中は嫌なことだらけだと

そっぽを向かないで

君の居場所はきっと見つかる

なんでもできるよ

どこでも行けるよ

君の守護神はパパなんだ

何があっても守ってくれる

だから前に進んでごらん

1人で歩くのは心細いって？

怖くて寂しくてたまらないって？

ねえ、後ろに感じない？

パパの存在を

大きな体を

温かい眼差しを

パパはいる

君を守ってる

この世界の誰よりも

ずっとずっと強い力で

さあ、

ママの手を離そう

パパが背中を押してるよ

前を向け

勇気出せ

立ち上がって

歩き出せ

怖がることはない

世の中は想像以上に

優しいところだ

自分を信じてほしい

自分を認めてほしい

自分を心から愛してほしい

君はなんでもできるんだ

どこにだって行けるんだ

ステキな仲間とも出会えるんだ

守護神になったパパは

何があっても守ってくれる

だから前に進んでごらん

さあ！

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