襲撃

「情報の正確性を検証します…成功しました。記録します。15ポイントが付与されました。」

「今日の依頼についてのことはこれで終わったな。」

アリーニナ、装備の買い足しにいくぞ。

「はい、あの、今日はあまりお役に立てずすみませんでした。」

「そんなに気に止む必要はない、何事にも相性はある」

アリーニナは少し落ち込みやすい、今日は少し優しく接することにしてやろうか

とりあえず武器製造会社が立ち並ぶエリアまで調達に向かう。

重さが変わるハンマー、音を完全に吸収するサイレンサー、脳波探知機、等様々な技術が使われた武器が立ち並ぶエリアにやってきた。ドームにある武器は出す金によって強さが比例して変わると言ってもいい。高い金を使って作られた武器を使う便利屋にはただの人間何万人が束になっても叶わないだろう。逆に何も買えないものはただ惨たらしく野垂れ死ぬことになるので、武器の調達は必須である。そんな大事な作業をしている途中だが、何者かがつけてきていた。

人気のない路地にアリーニナとともに入り込み、身を隠す。

誰かに依頼されたらしい便利屋の姿が見えた。

アリーニナに合図を出し、対象を見失って呆然とする相手を一人ずつ仕留めていく。

高い金を出して買っただけあってアリーニナの装着したサイレントシリーズの銃はなんの音も発さずに五人ほどを撃ち殺した。空気が銃弾がそこを通ったことに気付いていないように、なんの空気の振動も生まない、さらに銃弾が当たると肺の中に移動して何らかの装置が発動するらしい相手に声も出させない完全な無音だった。

最後の一人は身体改造がなされたアリーニナがとてつもない速さで近づき、殴りつける。

最後の一人を縛りつけ、拷問を行う。どこから来たのかわからないように何らかの技術による口止めが行われているらしい、骨を何本折り、内臓が破裂して血を吐くほど殴りつけてもただ苦しむだけで何も漏らさない。

「あ!すいませんレイ代表、これ・・・」

アリーニナがやりすぎてしまったようだ。相手の腹をアリーニナの腕が貫いている。

「すみません…」

「起こってしまったものは仕方ないさ、面倒だがいつものやり方で行こう。」

そう言って先ほど殺した五人の中から、比較的綺麗なものを探す。

「あ!この人とかどうですか?」

体調のような勲章を服の中にしまっていた死体があった。それがいいとアリーニナに言うと、アリーニナは早速超振動刃の刀で首を切り取り、脇に抱える。

事務所まで近いのでそのまま人目につかないように首を運ぶ。

記録チームの必須装備として脳から記録をとる機械はポイント消費がなくとも使えるのだ。

事務所に戻るとそこには人がいる気配があった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ドーム 至福一兆 @ouzi

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画