便利屋で生計を立てる記録チームの二人
今日の記録をようやく描き終わった。
そもそも私はこんな堅苦しい文章を書くのは好きじゃないんだ。
そんなことを考えていると、会社の助手であるアリーニナがお茶を淹れてくれた。
「こんにちは〜、レイ代表!今日もお疲れ様です!」
「ああ、ありがとう。今日はこれといった仕事も来ていないがね」
「まあいいじゃないですか〜たまにはゆっくり休むのも仕事のうちです。」
確かに今日は体をじっくり休めることができたが、もどかしい気持ちだった。
もうすぐ金が溜まり、このドームの管理をする施設と技術とを見学して記録できる。
そう、私は記録チームの一員だ。まあ、無理矢理させられているので記録をしたいというわけではないのだが…。
地球はありとあらゆる人を記録のためにその星に送り込んだため、地球は記録を効率的に行うため、記録チームの脳内に爆弾を仕込んだのだ。
この爆弾は記録チームネットワークのコンピュータが管理をしていて、記録の重要さをポイント化、それを日数に変換している。
私の残りポイントは28、アリーニナに至っては15だ、半月何もしなかったら死んでしまう。他の記録チームにポイントを奪われてしまう前に今いるqドームについて記録してしまう必要があるのだ。
それに加え、ポイントは消費することで地球独自の技術を使えるようになる。
必然的に競争になってしまうので焦る気持ちはあるが、それをここでいう必要はない、とりあえずアリーニナの言葉に頷こうとした時、依頼用のチャイムがなった。
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