第29話

『ハルに、すごい似てる人がいた』


私は、なんの迷いもなく送信ボタンを押した。


ついでに『ちゅうの仕方』が似ていた事や、その人が『気になる事』を添えて…。



『送信完了しました』


ピッと携帯画面に文字が出た。


(かんりょー)


私がメールを送った相手はハルだった。


ハルと私は『友達』だ。


この友達という関係になりたがったのは、彼の方だ。



(たぶん返事は…)


『へー』『よかったね』『そいつと付き合えば?』この中のどれかだろう。



『無関心』そうな返事がくるはずだ。


それか『安心』するかも。なんとなくそう思った。


(私に新しく好きな人ができたら、ハル安心しそう)

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