第34話

小さい頃からそうだった。例えば誕生日やクリスマス。


『何か欲しい?』


答えは決まってる。


『現金』



何か買ってくれるんだったら、その分のお金ちょうだいってね。これは、今でもそう思ってる。 


ミノルは、なんでも言う事を聞いてくれる感じだった。だから、関係は長く続いた。



私は、どんどんイヤな女になっていった。あたしは、それを望んでいるみたい。


そのうち、連絡をとらなくなった人も何人かいる。


不良少年タツキもその一人だ。



ここまでの生活の中で、私は何人の男と知り合っただろう。ニワトリ飼ってたやつや、私を監禁しようとしたやつ。

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