第30話
この日から『私』ではなく、『あたし』の存在が大きくなっていった。
もしかすると、あたしの存在は、小学生のあの出来事の時からあったのかもしれない。
『私』は『ソラ』
じゃあ『あたし』は?
きっと彼女は、昔から自分の名前が欲しかったのかも知れない…。
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