第21話

彼は車の保険会社の社長の息子だ。何かと相談に乗ってくれた。



この頃から父親が就職にウルサクなってきていた。前から、私が保育所で勤めていることも気に入ってなかった様だ。


バイトではなく『正社員』の仕事を探せと。

しょっちゅうウルサク言われていた。



そして、私のストレスも頂点に達していった。ゴハンを食べても吐くの繰り返し。急に襲ってくる不安。


意味もなく泣けてくる。


夜中に公園でボーとする。帰りたくない。夜中フラフラする生活が始まった。


身長152センチで46キロ近くあった体重は急激に減り、39キロまで落ちた。私に、


『やせたらー?』

と言っていた母達も心配するほど。


でも、私は人に心配されたり同情されるのが嫌いだ。

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