脈々と継がれる宝玉を護る、今を生きる少年少女たちの果てなき籠城戦

凄まじい力を秘めた宝玉を護る一族。
戦いの運命に縛られた子供たち。
大きな宿命を背負った巫女と、平凡な日常から突然激流に巻き込まれた少年。
もはやワクワクしない要素が見当たらない、壮大でドラマチックな超大作です。

主人公・義凪くんの成長が素晴らしい。
最初はただただ翻弄されるだけの『人質』だった彼が、修行を積み、己の戦う意味を見出し、護りたいものを見つけ、自らの意思で刀を握る。
仲間たちとの衝突を経て結んだ絆と信頼、初めて知る命の重み、そして明かされる彼自身の出生の秘密。
王道ゆえにひたすら熱い。一方で等身大の中学生らしい一面もあり、この年頃の少年の持つポテンシャルをこれでもかと感じます。

登場人物は多いですが、誰しも個性豊かで、一人ひとりクローズアップするエピソードが盛り込まれ、つい感情移入してしまいます。
読めば必ず推しができること請け合い。私の推しはオズさんです。

年若い子供たちだけで戦い続ける過酷さと、その中で育まれる想い。
敵である研究所側の事情に触れるたび、物事は単純に善悪だけでは割り切れないことを知り。
多くのものを失う中で、真に大切なものを護るため、彼らはどんな選択をするのか。

クライマックスの盛り上がりは圧巻で、非常に読み応えがありました。
物語の世界にどっぷり浸かりたい方におすすめです。ぜひ彼らの戦いの行方を見届けてください!


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