囚われの身から始まった、覚悟の物語。

一章までのレビューです。

主人公・義凪は、理由もわからないまま”風守の一族”に連れ去られてしまう。「魔女の息子」という謎めいた言葉を耳にするが、義凪には意味が掴めない。
連れ去ったのは、なんと学校の知り合いを含む八人の子供たち。両親が関わる”研究所“と“風守の一族”の対立に、義凪は否応なく巻き込まれていく。
最初は混乱と想い人との死別に打ちひしがれる義凪だが、人質でありながらも一族から垣間見える気遣いに「敵ではないのかもしれない」と感じ始める。

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彼らの本音が少しずつ明かされるにつれ、義凪と一族との距離感が変化していき、物語の面白さが一気に加速します。
人質と捕らえた者という関係を超え、仲間同士のやり取りのように思えてくるのです。

一章を読み終える頃には、それぞれの魅力が際立ち、きっとお気に入りの人物が見つかるはず。まずは一章の終わりまで読んでみてください。

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