技術体系も価値観も衝突する戦場で、少女は成り上がる
- ★★★ Excellent!!!
高貴な身分の令嬢。魔術と超科学技術の並立。キャッチコピーとしては一般的です。しかし重大な点が。
魔術が各人の個の能力に由来することに対し、科学は組織運営や社会の制度と生産力が基礎となります。あるはずの価値観の対立を、本作は露わにします。超科学技術に基づく兵器を持ち込み個人で無双ではすまない、イデオロギー対立。
技術体系も価値観も衝突する戦場で、少女は成り上がります。周囲の土地も、人間関係も、地雷が多数埋まっています。緊張の中を歩きます、慎重に、勇敢に。
慎重さと勇敢さを両立させる必要があることは、小説としての本作も同様です。バランスを取りつつ、無茶をして歩を進める、緊張感が続きます。
ヒリヒリします。その言葉が似合います。