読み出すと止まらない、神秘と謎に満ちたファンタジー

舞台はパリだったり、魔術師と非魔術師がいたり、冥界があったり……と、世界観を文字だけで見れば複雑そうで異質に見えるファンタジー。それなのにくどい説明がない。だけど読み進めると段々と頭の中で世界が構築されていくところに快感を覚えます。
世界観をくどくど説明しがち(そうしないとわかってもらえないと思ってしまう)な私には衝撃的で、とても勉強になりました。

医療や生死の話も多く、手に汗握ったり心を痛めるような描写もありつつ、クスッと笑ってしまう部分もある。そのバランスも絶妙です。

その他のおすすめレビュー

夏野梅さんの他のおすすめレビュー168