その姿、まさに無双するドラえ〇んが如く……

 魔法ではなく科学。その力で世の中を変えていく。

 いわゆるチートスキルとか現代知識ではなく、「科学」を扱っている点が、何より新鮮で面白いです。
 特定のスキルとかとは違い、「科学全般」が主人公の持つ特性となっているため、なんといっても「引き出しの多さ」が期待できます。

 「吹きかけただけで相手を隷従させるスプレー」で盗賊や獣を倒すなど、かの『青いアイツ』が使っていた「桃〇郎印のきびだんご」を彷彿とさせるアイテムが序盤から出てくるので、速攻で心を鷲掴みにされました。

 主人公であるマッドサイエンティストのベントは圧倒的な頭脳を持ちつつも、追放されて辺境を放浪する。
 その先で盗賊ギルドの連中と遭遇し、得意の科学アイテムであっさりと撃退。

 間違いなく、この先もあの『青いアイツ』のように様々なアイテムを駆使し、多くの問題を解決していくことでしょう。
 『青いアイツ』は劇場版だとしょっちゅうポンコツ化してせっかくの道具を使いこなせずに終わりますが、この作品のベントはきっとそんなヘマはやらかさない(と期待できるオーラが出ている)。これからどんなアイテムが出現し、どんな活躍を見せてくれるのか。

 どんどん勢力を拡大していけそうな布石も早くから登場し、序盤から一挙に引き込まれます。今後の活躍に目が離せません!

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