第2話 - 何か不思議なトライアングルの森

彼らは賢者の町の近くにあるトライアングルの森に行った。

トライアングルの森は入口に大きなトライアングルがついているが、まずそれを横に置かれた棒で叩いて眠りにつく森の主人を起こさなければならない。

その次に入口を塞いでいた木々がすべて避けてこそ森に入ることができる。


イテバが棒を取ってトライアングルを打った。




チェン!チェン!チェン!




どうしたんだろう?何の変化もなかった。


イテバがまた打った。


やはり入口は開かなかった。



「どうしたんですか?」


「森の主人であるノルマンがどうして目が覚めないの?」


ミカは心配そうな顔で言った。


今度はミカがトライアングルを打った。


何の反応もないトライアングルの森。

何か変なことが起こったのだろうか?


ミカは水晶玉を取り出し、森の内部を見回した。

何の異常もなかった。

彼らは森の周りを歩き回った。


「ノルマン!ノルマン!起きなさい!」


その時、後ろから話し声が聞こえた。


「無駄だ!ノルマンは起きない。」


イテバとミカが振り向くと、白い服に緑のマントをつけた男が立っていた。

金色の髪によく似合う緑色の瞳が輝く若者だった。


「ノルマンが起きないってどういう意味?」


イテバが尋ねた。


緑の目の男はふっと笑って、


「ノルマンは 今、私がかけた魔法にかかっている。しばらく起きないよ。」

「ノルマンに何をしたの?」


ミカが叫んだ。


「森に入ってノルマンに会った。一年ぐらい森を貸してくれと言ったのに断られて寝かせてしまった。」


「森を貸してくれと言ったって? どうして?」


「特別な理由はない。噂によるとノルマンがトライアングルの森を守ることに疲れたというから手間を省こうとしたの。私が森を守っている間に森に関する研究をする目的もあるし。」


若い男はかなり真剣な顔で二人に説明した。


少し怒った口調でイテバが尋ねた。


「いったいいつ頃目覚めておいたの?」


「三日後?」


緑の目の男が答えた。


「3日は長すぎる。私はこの森にある緑色の杖を取りに来たの。時間を無駄にすることはできない。私は今すぐ入ってみないと。」


ミカも怒って叫んだ。


「早くノルマンを魔法から解放して!」



「ノルマンを起こせば私に利益になるものは何だろう? ノルマンが私に森を渡してくれるはずがないじゃないか。」


「君に森が必ず必要なわけではないじゃないか。」


「私にとってトライアングルの森に関する研究はとても重要だ。魔法の研究に必要な資源がとても豊富なんだ。」

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