第2話
ただ幸か不幸か旅人には偽りの笑顔と言葉があったこと。
人々は誰一人として感情を失ったのだと気付くことはなかった。
しかしある日辿り着いた小さな村の宿屋でのほんの小さな出会い。
宿屋の娘が旅人に言ったたった一言の言葉。
【あなたはどうしてそんなにも悲しそうなの?】
刹那、旅人の中で何かが崩れる音がした。
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