第21話 危うい救出

 久しぶりに何の予定も入れてない日曜日、小百合は九時過ぎまで布団にくるまっていた。

だが空腹に耐えきれず、布団のぬくもりに未練をたっぷり残しながらもそもそと布団を抜け出し、トーストにコーヒーだけという簡単な朝食を用意する。

テレビを点けたが何かを観たい訳ではない。音が無いと寂しいから。

食べながら<仇>のことを考えていると、いつのまにかその考えが小川のことにすり替えられている。

母親の言った言葉がどうしても頭を離れないのだった。

はっとしてまた考えを元に戻すのだが、……堂々巡りで進まない思考回路、ショートでもしてしまいそうだ。


ピンポーン

突然、誰かが来たようだ。

――まだパジャマ……小川さんなら着替えなくちゃ……

そうは思ったが、「いや、待って、彼なら絶対電話が先に来るはずよね」と自分に言ってインターホンの受話器を取った。

「どちらさま?」

「津田です」

予想外の訪問者だった。

「家には来ないはずだし、直接会うのは止めましょうって言いましたよね」

小百合はしつこい弁護士にうんざりしているので冷たく言った。

「ちょっとだけ話したいことが……」

「お断りします」

受話器を置いてコーヒーを啜る。

また、ピンポーンとインターホン。トーストをがぶっとかじる。

放っておくと、繰り返し鳴る。

ピンポーン、……。

いい加減腹が立ち、怒鳴りつけてやろうとそーっとドアに近付いて鍵を開けた瞬間、物凄い力でドアが引っ張られ、ドアチェーンを外していたら完全に開けられてしまっていた。

まるで鍵を開けるのを待ち構えていたようだった。

ガシャ、ガシャ、ガシャ、……。

チェーンが千切れそうなくらいの激しい音を立てる。

「きゃっ」思わずの悲鳴。

「止めて! 手を放して」小百合が叫んでも弁護士は無言で、ガシャガシャとドアを開けようとし、指先をドアの隙間から突っ込んできてチェーンを外そうとする。

小百合は恐怖で自身の顔が引きつっているのを感じながらその手を押し返そうとするが上手くいかない。

さらに弁護士は革靴の爪先をドアの隙間に突っ込んできて、小百合が閉めようとするのを力ずくで押し切ろうとする。

その足を蹴っても手を叩いても弁護士は強引に入ろうとしてくる。

「助けてーっ! どろぼーっ! 誰か警察呼んでーっ! ……」必死に叫んだ。

チェーンカッターがドアの隙間から顔を覗かせた。

「えっ、そこまでやるの……弁護士なのに……」恐怖が全身を包み声にはならなかった。

小百合は辺りを見回し立てかけてあった箒の柄でチェーンが切られるのを妨害しようと刃の間に差し込む。

しかし、簡単にメリメリと柄が割られてしまった。

その時ドアの隙間から僅かにカッターを握る手が見えた。

小百合は箒の穂先でその手を突く。

「いてーっ」

弁護士は一瞬怯んでカッターを引っ込めるが、靴先が邪魔でドアが閉まらない。

小百合は居間にあるスマホに駆け寄り、震える指で小川を……。

「……」呼び出すがなかなか出ない。

ドアに目をやると再びカッターが差し込まれる。

慌てて駆け寄る。

「……はい」寝ぼけた小川の声が聞こえた。

「助けてーっ! 弁護士が家のドアを壊して入ろうとしてるのっ! 早く来てーっ!」

必死だった。

すぐに小川の反応はなかった。

「ねぇ、聞いてる? 助けに来てーっ、お願いーっ! 殺されちゃう!……」必死に叫ぶ。

「あ、ああ、すぐ行く」

小川がドタバタと慌てて何かをしているような音が聞こえ、ガンっと鉄の扉の閉まる音がして静になった。

弁護士がカッターでチェーンを挟もうとしている。

小百合は再び箒の穂先でカッターを握る手を突く。

……その攻防が続いて、弁護士の手や腕は穂先で傷つけられ皮が剝け血が滲んでいる。

それでも止めない。

靴先もジリジリと深く差し込んでくる。

思い余って、靴先を両手で掴んで思いっきり上へ持ち上げて弁護士をひっくり返してやろうとしたが、重たくてなかなか上手くはいかない。両手でやっても動かない。

諦めようとしたとき、小百合の指先を弁護士に捕まれた。

「きゃーっ! 放してーっ!」

六十爺さんとは思えないすさまじいパワーだ。ずるずると手がドアの外へ引っ張られる。

「いやーっ、誰か助けてーっ! 小川さーん、助けてーっ! 早く来て―っ!」

恐怖でぼろぼろと涙が流れる。小百合は祈った。 ――小川さん、一秒でも早くぅ! ……

手首までドア外に引っ張られ、ドアに擦れて手の甲がヒリヒリ痛い。

捕まれている指も物凄い力で握られていて、骨が折れてしまいそうだ。

「さ、嫌なら、さっさとドアを開けろ!」弁護士は恫喝する。

「……わ、わかりましたから、手を放して」

とにかく手が痛くて、耐えられない……。

「ダメだ、反対の手でチェーンを外せ!」弁護士はなおも強い力で小百合の手を引っ張る。

「手が、……骨が折れちゃうーっ! 助けてぇ……」小百合は泣きながら叫んだ。 ――もう、ダメ……

諦めかけたその時だった。

「こらーっ! 何やってるーっ!」

小川さんの怒鳴り声が響いた。途端に引く手が緩んだ

小百合は急いで手を引っ込め、ドアを閉めた。指をさすり、深呼吸して気持を沈める。

ドア外で争う様な物音が聞こえてくる。

小百合も箒を持ったまま様子を窺う、が、小川が怪我でもしたらと思うとじっとしていられず、怖いがそーっとチェーンを外してドアを開ける。

すると目の前に弁護士の鬼のような顔があった。

「きゃーっ!」

恐ろしくて目を瞑って滅茶苦茶に箒でその顔を叩きつける。

「うわーっ、いてーっ、……くっそー、覚えてろっ!」

チンピラの逃げ口上のような台詞を吐いて弁護士は逃げ去った。

ほっとして小百合は気が抜けて倒れそうになった。

「おい、白湯! ……大丈夫か?」

いつもの小川の声が物凄く頼りがいのある、優しく、魅力的に聞こえ、その腕の中へ泣き崩れた。

――やっぱり、小川さんがそばにいないとダメだわ……



 三次は白湯の危機を救ってから一ノ瀬刑事に弁護士の暴挙を訴えた。その後、津田弁護士の加盟している札幌の弁護士協会へも電話を入れ処分を求めた。

両者とも調べるとは言ってくれたが、三次は信用していなかった。

津田が白湯を襲った証拠に乏しいからだった。

 翌月曜日、三次は出勤すると真っすぐ院長室に向かい、津田弁護士の暴挙が白湯に殺害される恐怖を植え付けたと訴え、津田の解任を迫った。

「警察へも届け出しましたから、あんな弁護士を雇ってると院長も同罪で逮捕されるかもしれませんよ」

効果があるかはわからないが、白湯のあの怯え方を思うと、何とかしてやりたいという気持が強く思いついた精一杯の言葉で脅してやった。

院長は、「わかった」とだけ言ったが、三次を見る目は明らかに敵対視するそれだった。

 昼休みに三次は白湯を休憩室に呼んで、「お互い危ない目に合うかもだから、すぐに居場所がわかるようGPSアプリをインストールしておこう」


 定時に白湯と地下玄関で待ち合わせた。

一人で帰すのは危険だから毎日送ることにしたのだった。

少し早めに行って待っていると、一台の黒塗りのワンボックスが目の前に停まる。

――誰の迎えだ? ……

三次がそんな風に車を見てると、スライドドアが開いて、同時に顔を隠した複数の男がドドッと降りてきて、三次は手足を一気に抱え上げられスライドドアの中へ押し込まれた。

「何する!」三次は叫ぼうとしたが口に何かがあてがわれ言葉にできない、そして意識が混濁してきた。

……



 小百合が待ち合せの地下へ降り玄関に小川の姿を捉えた瞬間、その小川が四人の男達に拉致されてしまった。

小百合は悲鳴を上げ助けを呼んだが、その場には誰の姿もなく、急いで車の車番を覚えて一ノ瀬刑事に通報し、小川から万一のためにと預けられていた小川の車のスペアキーをバッグの中に探す。


 表道路に出るとかなり距離を空けられたがそれらしい車が見える。

もしも違ったらという不安を抱えながらも必死に追いかける。信号も無視してしまった。

やがて相手の車が信号待ちしているところで追いついた。

「えっと、車番……」小百合が目を凝らしてみる。

「……うーんと、あ、合ってる。良かったぁ」

小百合はすぐ一ノ瀬刑事に現在地を報告した。

「GPSとかで位置わかんないの?」一ノ瀬刑事にそう聞かれて思い出した。

「そうだわ、お昼にお互いにアプリ入れたんだった……」

アプリを起動すると、……スマホ画面に地図と小川のいる場所が緑色に点滅している。

自分は赤丸表示のようだった。

それも一ノ瀬刑事に報告した。 ――これさえあれば、どこまでも追いかけられる……

小百合はなかばホッとしたが、小川が傷つけられていないか不安は残っている。

……車は小百合の知らない道を一時間以上走っている。行先が定まっていないのか、滅茶苦茶に走っている気がした。それとも、尾行車を撒こうとしているのか?

小百合との車間は二百メートルほど、尾行に気付かれる不安はなかった。

一ノ瀬刑事は小百合から三十分ほど遅れて追いかけてきているようだ。

それからさらに一時間ほど走って、<野幌森林公園>の看板が目についた。

やがて車は舗装道路から細い土の道へ入ってゆく。

小百合は怖かったが、尾行に気付かれる心配をしてその角でハザードを点けて車を降りた。

遠くにテールランプを見ながら、森の中を小走りに追う。息が切れる。

数分後……深い森の中でその車は停まった。

木の陰から覗くようにしながら近付く。真っ暗なうえ時折鳥か獣か泣き声が薄気味悪く怖い。

男らがスライドドアから小川を引きずり出している様子が微かに影のように見えた。

「まだ生きてる」小百合はその様子を一ノ瀬に伝えた。

一ノ瀬は、「それ以上近付かずに待て」と言った。

じっとして様子を窺っていると、男が二人がかりで小川を羽交い絞めにして顔とか腹とかを殴りつけているようだ。

小川の呻く声が聞こえ、男らの高笑いが森の中に木霊する。

小百合は音を立てないように気を付けてさらに近い木の後ろに身を隠し様子を窺う。

小川が項垂れている。 ――気を失った?……

男らはその頬をバシバシ叩く。

 小川が顔をあげた時、殴っていた男がキラッと光るものを取り出し、ボソボソと何かを言っているが良く聞こえない。そして光るものを小川の顔に近付ける。

――えっ、ナイフ? 小川さんが殺されちゃう! ……

小百合がそう思ったら身体が勝手にそこへ向かって走り出していた。

「止めてーっ! 人殺しーっ!」小百合の声がほかの誰かの耳に届いてと祈り力の限り叫んだ。

フラッシュをたいて写真を撮りまくる。

男らが驚いた様子で一斉にこっちを向いた。「なんだてめぇ!」

「白湯ーっ、来るなーっ! 逃げろーっ!」

小川は叫んだ途端に顔面を殴られよろけ倒れる。

「小川さーん!」小百合はバッグを無我夢中で振り回しながら男達の中へ突っ込む。

「お、お、活きの良い姉ちゃんだ。ははは」男らの笑い声が真っ暗な森に響く。

小百合は何とか倒れている小川に辿り着き、抱き起す。

「大丈夫?」

「ばか、何しに来た。お前まで殺られるぞ、俺のことなんかほっといて警察へ通報するだけで良かったのに」

「そんなことできる訳ないじゃない。すぐ、一ノ瀬刑事さんが来るから大丈夫よ」

男らがふたりの周りを囲んでにたついている。

「何回も余計なことはするなと警告したはずだぞ!」

怒鳴り声と同時に小百合は小川から引き離され、悲鳴を上げる間も無く顔を何度も叩かれた。

「白湯!」叫んだ小川も顔や腹を殴られ、呻き倒れる。

小百合は蹴飛ばされ、転んで小川と抱き合う。

「お前らのせいですっかり計画が狂っちまった。落とし前つけてもらうぜ」

男がナイフをちらつかせる。

いきなり小川が小百合を突き飛ばして、「逃げろっ! お前は逃げて、一ノ瀬に伝えろ!」

小百合は戸惑った。小川だけ残しては逃げられない……。

男らが小川を蹴る。別の男が小百合に迫ってくる。

「必ず助けに来るから、生きてて!」小百合は走り出した。

男らが怒鳴りながら追ってくる。

足下が真っ暗で思うように走れない上、つまずいて転んでしまい、あっという間に捕まってしまった。

引きずられ小川のところへ連れ戻され、腹に蹴りを入れられ呻いてうずくまる。

「ねぇちゃんは遊んでから殺る積りだったが、時間がねぇ、仲良く逝かせてやる」

男がナイフを振りかざす。

「彼女は関係ない、放してやってくれ。俺はどうなっても良い」小川が小百合を背後に隠すようにして叫んだ。

「ふふっ、なにかっこつけてんのよ。あの世で仲良くしな」男がナイフをかざしたまま近寄ってくる。

小百合はもうダメだと思って小川にしがみついた。

その時、力強いサイレンが聞こえてきた。顔を上げその方向を見ると、遠くにヘッドライトが幾つも見える。

赤いランプの点滅も見える。

「あ、一ノ瀬刑事だ。やっと来てくれた」小百合は叫んだ。嬉し涙が滲み三次を抱きしめる。

途端に男らは動揺し、「おい、やばい、逃げるぞ」

車に向かって走り出すが、赤色灯がすでにその車のすぐ後ろで回転している。

気付いた男らはちりじりになって走り出した。

何人もの警官が男らにライトを当てて追っている。

「小川さん、助かったわよ」

小百合が小川に話しかけると小川はにっこり微笑んで、ぐったりと小百合の腕の中に倒れ込んだ。

「小川さん、小川さん、……しっかりして!……」

身体を揺すっても反応がない。

「誰か、助けてぇ! 小川さんが死んじゃう!」

小百合は必死で叫んだ。 ――えーっ! 助かったと思ったのに、死んじゃうなんていやよ! ……

一ノ瀬刑事が来てくれて、小川の様子を見る。

「大丈夫、気を失ってるけど脈は立派にあるよ。じき救急車来るから一緒に乗って、白湯さんも怪我してるようだし」

小百合はホッとする反面、自分も? えっと思って自分の手足を見るが擦り傷程度。バッグからコンパクトミラーを開いて顔を見ると、唇が切れ頬が擦り剥け血が滲んでいた。

「この程度で、病院へ行く必要あります?」

「ははは、……」一ノ瀬刑事は笑って答えてはくれなかった。



 三次が目覚めたのは、病院のベッドの上のようだった。窓から青空が見えている。朝になったようだ。

はっとして、「白湯は、無事か?」病室内にいた警官に訊いた。

警官は、「えぇ、まぁ、別の病室で寝てます」

言いずらそうな雰囲気に、重傷か? と思って「病室は何処です?」

起き上がろうとすると胸にズキンと痛みが走って「うっ、いてー!」

「無理しないで、あばらが数本折れてるようですから」

カチコチの公務員のような喋りの警官にむっとする。「で、白湯はどこ?」三次が再度訊く。

「それは言えません」警官は口を真一文字に結ぶ。

言えない程ひどい怪我なのか? 不安が大きくなってゆく。「言ってくれ、俺の大事な人なんだ」

三次が警官に迫る。喋らない警官と押し問答が続く。

そこに一ノ瀬が入って来た。

「心配すんな、彼女は無事だ。だが、ちょっと、その……」一ノ瀬も言いずらそうに言葉を切る。

「何! 奴らに殴られたのか? くっそー、で、元気なのか?」

「ああ、そこは心配いらん」

「病室は?」

「……会わんほうが良いと思うがなぁ……」一ノ瀬の言いように一層不安が募る。

三次は自分で部屋を探そうと痛む胸を押さえベッドを降りる。

「おいおい、お前は結構重傷だから動くなって」

一ノ瀬は止めるが、「白湯に何かあって隠してんじゃないのか?」三次は詰め寄る。

「……わかったよ。じゃ、ついて来い」

一ノ瀬の肩を借りて病室を出る。


 隣の病室に白湯はいた。

「はははははは……」三次は思わず大声で笑ってしまったが、ずきんとあばらに響いて「いってーっ!」胸を押さえた。

「なに笑ってんのよ。あんたを助けに行ってあげたのに、お礼も言わないで、ひどい!」

口を尖らせる白湯も普段なら可愛いと思うはずだが、狸のように目の周りを青くして唇を腫らした顔は、どうみても滑稽と言うしかない。

「ごめんごめん、一ノ瀬たちがお前に会わせたがらないから、大怪我でもしたのかと思ったもんだから、……その顔見せたくなかったってことか、あー良かった、その程度で済んで。で、ありがとな、お前がいなかったら俺は殺されてた」三次はいざ言葉にしてみると、白湯の奮闘が頭を過りちょっとばかりうるっときてしまった。

「二人とも無茶するからこういう目に合うんだ。相手は暴力団だ。一応は全員逮捕したが、組にはまだ大勢いるんだ、油断すんなよ。わかったか!」

一ノ瀬刑事がいつになく厳しい口調で言った。

「小川さん、ごめんなさい。私が早瀬先輩の事件を調べようなんて言ったもんだから、危険な目に合わせることになっちゃって」白湯が珍しく殊勝な事を言うので三次はちょっと戸惑った。

「いや、俺も調べようって思ってたから、それに……、いや、一人じゃ調べ切れないだろ」

三次は別のことを言いたかったのだが、今は思いとどまった。



 二人が病室を出ていって一人になった小百合は、離れなければならない気持と離れられないという気持の狭間で悩んだ。

そういう気持が小川を危険な目に合わせてしまったとわかっていても、どうしようもなかった。

――もう少し、あと一歩で終わる…… 小百合は自分に言い聞かせようとするのだが、……。

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