3「天泣は君の涙とともに」

第3章「天泣は薄暗い教室とともに」


あの日から3日程たったけど最近は、

彼から話しかけてくれなくなった。

私が話しかけようと近づいても、まるで避けている

かのように、私から逃げる。

「私、嫌われたのかな」

でもなんで、私は先輩を傷つけるようなことはしてない。

「絶対に話すんだ。」

そう思い、授業が終わったらすぐに先輩のクラスへ行った

「先輩!」

私は先輩に思いをぶつけるように話した。

「どうして最近私を避けるんですか。」

「どうして目も合わせてくれないんですか。」

先輩は、

「ここじゃあれだから別の場所で話そう」

そう言って先輩について行った。

着いたのは私のクラスの教室だった。

「まだ言ってなかったね」

先輩はそう言った。

「俺さあと4日で死ぬんだ、」

意味がわからなかった。いやわかっていたけど、

理解したくなかった。

いきなり先輩が自分が死ぬと話してくれた。

先輩は原因不明の病で心拍数が人より早いらしい。

心拍数が早いことで心臓への負担が増加し寿命を、

縮めるらしい。

先輩の言葉を遮って言った。

「それ以上喋らないで」

先輩はだんまりした。

何も喋らない。

沈黙の、空気が凍りつくそんな感じの空気が流れていた。

「もう、、、やめてください」

もう聞きたくなかった。

空は薄暗く辺りを照らし、しかし君の瞳に光は、私は映らなかった。

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天泣は君の涙とともに @826029

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