閑話休題④

◆森を守護する神獣 白狼公◆

森に潜む神獣。

彼は、神々ですら足を踏み入れることを許さぬ聖域を守り続けている。

人々はその姿を目にすることを恐れ、彼の名を口にすることすら避ける。


しかし、彼を目にした者は語る。

白き毛並みを持つ王が、全てを見通す黄金の瞳で侵入者を見据え、その存在を認めるのか、否か。


冒険者の記録: 「大地が震える音と共に、白い影が現れた。彼の足音だけで森の生物たちが沈黙し、風さえも止んだ。森そのものが彼に従うかのようだった……もう、あの森には二度と足を踏み入れない。」


森の調査団の一言: 「白狼公は森の意志そのもの。彼に挑む者は森そのものを敵に回すことになるだろう。だが、彼を倒せば、その力は新たな王に受け継がれるという……真実かどうかは、挑む者のみが知ることだ。」


森の傍の村の村長: 「私がまだ若かった頃、白狼公の遠吠えを聞いたことがある。あれはただの狼ではない……その声には、魂が凍るような力があった。あれが森の王、白狼公だということに、何者も異を唱えなかったよ。」


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