第6話
俺がリビングに来た事に満足したビスケはいつもの定位置のソファの上にピョンと上り腰を下ろした。
「……あれ?」
健気なメリーは俺の隣で俺を見上げている。
「あれ!?」
いつもの場所に、インコの鳥籠がなくなっている。
俺は窓を開けて、庭にいるリサコに叫ぶ。
「ねぇーリサコー?般若丸はー?」
般若丸とは、スバル君がインコに付けた名前だった。
俺に権力があったらもっと可愛い名前をつけてあげられたんだけど………。ごめんよ般若丸。
高校生になった今でも、リビングの端でパタパタと羽を揺らしている般若丸にたまに謝る俺。
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