第4話 そうです。余が神である。
歩くこと3時間。
明は思ったことを口走る。
「そのアストラル王国には、あとどれくらい時間がかかるのだ?」
「10日ですね」
明は絶句した。
ドラクエの発売日に間に合わない。
「かみさまワープを使うぞ」
「なんですか?それは……」
「地図はないか?
かみさまワープは行きたい場所をイメージすれば瞬時に移動できる移動術だ」
「かみさまは、魔法使いなのですか?」
兵士に質問に明は答える。
「いや、魔というか神だ」
兵士は一瞬戸惑うもののすぐに笑顔に戻りこういった。
「なるほど。かみさまですものね」
「そうだ、余は神なのだ」
「そういうの好きっす!」
兵士たちが和む。
「敵襲です!」
そう言って兵士たちが戦闘態勢に入る。
禍々しい魔力を持つ人の形をした存在が、明を見て笑う。
「ヘビーモスが数百ほど消えたので来てみれば。
アストラル王国の兵士が相手だったか……
どれ、能力を見て嘲笑ってやろう!
サーチ!」
その存在を明は神眼で能力などを見る。
「魔人アズ。レベル1200か……」
「アストラル王国兵士、最低レベルが25。
よく生き残れたな、では一番強いやつを見つけて惨殺してやろう。
300お?え?あ?え?」
戸惑う魔人アズ。
アズは混乱している。
明は、兵士に尋ねる。
「あの魔人アズが悪しき魔王なのか?」
「え?どうしてその名を?」
兵士が驚く。
「余は神だからな。
余の神眼に見えぬものはない」
「……神?え?女神の手下?」
アズの言葉に明は少し不機嫌になる。
「余は誰の下にもつかぬ」
「そ、そうですね……
では、私はこれで……」
アズは逃げる。
しかし、明がアズの尻尾を掴みそれを阻止する。
「あっ……」
「どうした?変な声を出して?」
「だ、だめなの」
「なにが?」
「尻尾はダメなの。
感じちゃうの……」
「そうか」
明はイヤらしい笑みを浮かべた。
(ああ、私は犯されるんだ。
そのあと自分よりレベルが低い兵士たちに回され。
奴隷よりもひどい扱いを受け死ぬんだ)
アズは絶望した。
「何でもします。
だから犯さないで殺さないで」
アズは生まれて初めて命乞いした。
「まずはこの尻尾を切ってやろう」
「え?」
アズは別の意味で絶望した。
「何を驚く」
「切るのですか?だめです、そんなことしちゃ!
死んじゃいます!」
「死なんぞ、尻尾を切られた程度では……」
「駄目です、嫌です!」
「かみさまバサミ」
明は手にハサミを召喚した。
「らめぇぇぇぇぇっぇ」
「ちょっきんとな」
明はアズの尻尾を切った。
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